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反発
第3話「反発」
結局この世界で動いてる人は、私と天馬君だけだった。
【天馬】
「喉が乾いたな…どうしよう、お金はあるけど」
【私】
「私はそのまま取ってるけど」
天馬君が驚くが、何に驚いてるのかは大体予想がつく。
「私から時間を盗んだんだから、これぐらい いいじゃない、私はそう思うけどな」
天馬君は、財布をだして、120円をレジに置いた。
【天馬君】
「神様、すみません…」
【私】
「神様なんていないと思うけどな 私はそう思う。
だって神様がいたらこんな酷い事しないもん
だから神様はいない、いるのは悪魔だけだ」
天馬君は下を向いて、「そうかもね」と言った。
「つらいよ…」
意識もしてないのに、私は今の感情を言葉にしていた。
どうやら、天馬君には聞こえていなかったらしく
「え?今何て言ったの?」と聞いてくる。
その時だった、私の中で何かが弾け飛んだ、
私はコンビニから、天馬君から逃げ出した。
天馬君が追ってくる、怖い、もう嫌だ。
逃げて、逃げて、逃げて、何から逃げてるのかさえ考えずに、ただ逃げて、私は林の中に隠れる。