時間
第1話 -時間-
もう10年経ったかな… 世の中から時間が消えて
私は誰も居ない公園で1人ため息をつく
「はぁ…」
私の時間は2008年から止まっている
当時8歳の私には何が起こったのか全く分からなかった ただ
1つ理解できたのは『時間が止まってる』
そのまま10年 止まった時間の中をひたすら生きてきた だけど…けど…もう限界 誰も居ない公園で私は思いっきり叫んだ「あーーーー」声が出る限り叫んだ
もう精神が耐えられない 誰かと話したい 孤独はもう嫌だ… 当たり前…だよね こんな感情…
「もう18歳だよ…私」もう涙も出ないや。
「死にたい」この感情は今まで何回も来た でも…
「死ねない」死ぬ勇気が無い
今私を知ってるのは私だけ だから私が死んだら私を知ってる人は1人も居なくなっちゃう
そんな事を考えて…考えて結局死ねないまま一週間がたった…
何で時間が止まったまま動かないのか
何で時間が止まっている中で私は歳をとってるのか
その真相は近いうちに分かる気がする
そう思わないと私は生きていけない
そんな事を考えている時だった
私の目の前に1人の男の子が現れたのは。
彼は走っていたのか息を切らしてこう言う
「あの…俺の事 見えてますか?」
私は満面の笑みでこう言った
「バッチリと」