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天の川
それは突然に始まる
3 天の川
天の川、星一つにさえ届かぬ この思い
濡れた短冊 流れゆく
声にならず
言葉にさえできずに
もどかしさの中で
つづった思いのすべてが
笹の葉とともに揺れる
毎夜 訪れる恋しさへの涙
願いは ただ一つ
そばに いたい
「なぁに、落ち込んでいるの。
あなたでも元気のないときあるのね。
近くにいるのなら、話を聞いてあげるけど、遠いもんね。
誰か知り合いとでも話すればいいかもよ。
きっと元気がでるよ。
あなた人気者だから、声かければいいだけでしょ。
そうね、好きな人と話すのが一番かな」
送信、プチッ。
ピコンピコン♫
!?
話し相手いないの?
「いや、好きな人に電話しろって言うから」
それ、告白なの?
読んでくれてありがとう。




