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止まったままの時計
時は待ってくれないし、必ず流れる。
22 止まったままの時計
待っている
私は ずっと待っている
山々が薄茶色のモヘアのようなベールをかぶり
春を待っているように
心の時計が止まっている
一人では寂しいと つぶやいている
自分は こんなに弱い人間だったのかと
隙間風が通り抜ける
花たちが 春の訪れを知っているように
私は あなたの帰りを待っている
木々や草花は、ただ待っているわけではない。
暖かくなったら、すぐに行動を起こせるように
風や光を感じている。
私はどうかなぁ?
過去に思いをはせてばかりじゃないかな。
それでは東風に気がつかないかもしれない。
何もしないまま、のんびり過ごすのも人生。
目標に向かって、がむしゃらに走るのも人生。
あら、もう秋のお彼岸だ。
今日も読んでくれてありがとう。
また明日ね。




