第九話 『世紀末覇者の秋の爆弾祭り』
今日はDPGメンバーの運動不足を発散しようということで『DPG体育祭』をすることになった。主催は世紀末覇者さんと聞いている。朝に種目表というかプログラムのようなものが配布された。
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~ DPG体育祭 ~
1 149m走
2 玉入れ(意味深)
3 ケフィアローション相撲
4 綱引き
5 借り物競争
byザキュラ
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と印刷された紙だ。最後に書いてある『byザキュラ』にド黒い殺意がわいた。きっとギルドに女子が増えたので張り切っているのだろう。
主催に種目を決めてもらいたいと思った。
ガチャ…
僕『ん?』
世紀末覇者『ほい。マスター。ごめんなさいは?』
ザキュラ『ごめんなさい。』
マスターと世紀末覇者さんは僕に一枚の紙と、きな粉餅を渡してゴマ豆腐ルームを後にした
紙を見ると
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♀DPG体育祭♂
1 150m走
2 たまいれ
3 ケフィアローションビキニ相撲
4 尻尾取り
5 キノコ狩り
by世紀末覇者
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と書いてあった。
さっきの『byザキュラ』よりも『by世紀末覇者』に殺意がわいた。
放送がかかりグランドに呼ばれた。
世紀末覇者『皆さん。おはようございます。』
皆『おはようございます。』
#Nano『うち…運動したくないんだけどなぁ…(小声)』
猫。猫。猫。『わかるぅ…(小声)』
世紀末覇者『おーい。そこー。私語を慎め~。』
Z『死ねーーーー!クソジジィィー!』
世紀末覇者『まだ若いです。死語を慎みなさい。』
世紀末覇者『チッ』
世紀末覇者さんが舌打ちをし、Z君に黒い何かを投げた。そしてZ君がキャッチした2秒後に小さな爆発を起こした。
Z『ケホッ……ゴホッ…何これぇ…か、辛いぃ…ひぃぃ……』
世紀末覇者『私語を慎め(ニッコリ)』
だいたい無事に開会式を終え種目に入った。最初は150m走だ。グランドにラインが引かれていた。審判は死ノ咲とKiritoだ。二人は仲がよすぎるので不安だ。
赤【#Nano】【世紀末覇者】【Kirito】【ゆっくり】【猫。猫。猫。】【スコール】【毒兎】【炎雷】
青【死ノ咲月牙】【死月】【ザキュラ】【ルナ・リリン】【マカロン】【Z】【ライ】
チームはこんな感じだ。
第一走者の#Nanoとザキュラがスタンバっている。二人はよく似ているので見分けがあまりつかない。
Kirito『位置について~…よーい…ドーン!!!!』
#Nanoとマスターが共に駆け出した。#Nanoさんの走るフォームがとてもきれいだ。それに比べてマスターは
ザキュラ『ゼェ…ハァ…ゼェ…ハァ…ゼェ…ハァ…』
見ていると不安になる。
マスターの走るフォームが前のめりすぎて野蛮族の狩りに見える。そして左手に握られたバトンが槍に見えてくる。アハ体験のようだ。
二人が走り終わると#Nanoのバトンはゆっくりへと、マスターのバトンはマカロンへと繋いだ。走り終わった二人は倒れてピクピクしている。どれだけ運動して居なかったのかが不思議だ。
ゆっくりは羽をパタパタとして加速した。
ゆっくり『暇。』
マカロン『え、ちょっ…これっ…反則じゃな…ええええ!…』
ゆっくりのバトンはにゃんこへと繋いだ。ゆっくりのドヤ顔が可愛らしい。
マカロンは涙目で走っている。そしてやっとマカロンのバトンは死月に繋ぎ、にゃんこはスコールへとバトンを渡した。
そして最後まで走った結果、赤チームの勝ちになった。
#Nano『 知 っ て た (ニッコリ)』
次の種目に移った。
次はたまいれだ。審判はザキュラと#Nanoだ。
#Nano『よーい…スタート♥』
ザキュラ『あ、かわいい』
皆は玉を手にたくさん持ち決まったかごに投げ始めた。
ゆっくりはさっきのように宙に浮いてボールを確実に入れている。
ルナ『あ、あんなの反則だっつぅぅのぉぉぉぉ!!』
死月『うー』
世紀末覇者『よーし…ふへへ…』
世紀末覇者は両手にいっぱいの爆弾を持ちかごに投げ入れた。かごは爆発し燃えた。
ザキュラ『ぴーーーーーーーー!ぴぴぴーーー!』
反則が出たようだ。
世紀末覇者『え、なんで!?』
赤チーム失格!青チームの勝ち!
青チーム『うえええええええええい!!!!!!!!!』
#Nano『ギロッ…世紀末覇者…一回休み!』
つづく
少林奏 時刻: 19:47