第八話 突然の来客
Z『んふふ~♪…昨日、たくさん死月さんにお菓子もらっちゃったぁ~♪』
Z君はお菓子を抱えて玄関ではしゃいでいた。たしかZ君はまだ12歳だった気がする。そんな歳でこの危険そうな団体にいていいのかが不安だ。
僕はマスターから頼まれて玄関掃除をしていた。ホウキで砂をどかすだけだから、すぐに終わるであろう。
Z君『もぐもぐもぐ…』
???『トリックオアトリートメント!お菓子をくれなきゃ犯しだゾ!』
Z『ごっくん…う、うわぁ!誰!?お姉さん!?』
僕『?』
ルナ・リリン『私はルナ・リリン!ルナでいいよ!』
Z『ル、ルナさん…もうハロウィン終わってるよ?』
ルナ・リリン『うぇwwwwそうなの!?』
???『そだよ』
Z『!?』
ルナ・リリン『ふぇーん。毒兎ぃ…知ってたなら言ってよぉ…』
毒兎『君が初対面の人にお菓子を恐喝しようとするなんて思わなかったか言わなかったからだ。』
毒兎『Z君。いきなり驚かしてすまなかった。』
猫。猫。猫。『あ、ザキュ居る? あ、私はネコ!よろしくぅっ!』
炎雷『私は炎雷です。ここは旧意縫中学校のダークファントムズギルド秘密基地ですよね? ザキュラという方に会いに来ました。』
僕は突然の来客で焦ったのでホウキを休まず動かし客に気づいていない振りをした。
Z『あれ?今さ、どくうさぎさん…僕の名前呼んだ?』
毒兎『はい。君はZ君だよね?』
Z『なぜ僕の名前を………怪しいぃ!怪しいぞぉぉ!マスターに会わせる訳には行かないぞぉぉ!僕がマスターを…このギルドをまもる!!!』
炎雷『か、勘違いされてしまった………』
Z『ごまかしても無駄無駄!』
Z君はスケッチブックを取り出して何かを描いた。描写は素早く、描きなれているようだ。
Z『飛び出しちゃえ!インキュバドラグニラ!あいつらを縛れ!』
ドラグニラ『御意。』
Z『ふはははは!不審者よ!ドラグニラに倒されるがいいぞぉぉ!』
ルナ『あ』
ドラグニラ『あ、ルナちゃん!おひさ~!ここで会うとかマジアゲポヨなんだけどw』
みんな『え?』
ルナ『ドラグニラ君!?マ???テンションぶちあげなんですけどw』
ドラグニラ『あ、これ。ルナてぃんに土産ぇ!魔界のお土産ショップで買った奴なんだけどぉ、血みどろクッキーって奴なんすよ。爆うまなんっスよw』
ルナ『え?マジ嬉しいんすけどwwありがとうん。』
ドラグニラ『あ、やべ。時間が終わるんですけど。じゃ、ルナてぃん。またね!』
ルナ『バイバ~イ』
ドラグニラはスケッチブックに消えた。みんなは謎の展開に唖然としていた。
Z『よくわかんなかった。』
僕『あの…えっと…』
ザキュラ『わぁぁぁ!みんなぁぁぁ!久しぶりぃぃ!』
僕『あ』
Z『あれ?知り合いなの!?』
ルナ『ザキュバス姉貴ぃぃ!ぎゅーっ!』
ザキュラ『ぎゅーっ』
毒兎『あ、あはは』
ザキュラ『うん。知り合い!この人たちもDPGのメンバー!』
ザキュラ『ライ!みんなを会議室に集めて!歓迎会の始まりさ!』
僕はみんなを会議室に集めた。
ザキュラ『えー。これから歓迎会を始めます。』
みんな『おー。』
みんなは拍手をした。さっきの来客、4人が前にたっている。
ザキュラ『ということで自己紹介よろしくお願いします!』
ルナ『ハイハイハーーーイ!私からするーー!えっと、私はルナ・リリンでーす!出身は魔界です!能力は夢に入ること!ザキュバス姉貴の幼馴染み!私の種族はリリンっていう淫魔!よろしくね!』
毒兎『俺は毒兎。そこに座ってる死月と幼馴染みだ。俺の能力は名前の通り毒兎だ。危険な能力だからあまり使う機会はないな。趣味は東方とかピアノだ。よろしく頼む。』
猫。猫。猫。『私はネコでーす。にゃんこって呼んでいいよぉ。私はザキュラちゃんとかKiritoとかの友達だよだよー。能力は3匹の翼猫を操ることだよぉ。好きな食べ物はポテチ!ネギはちょっと苦手!というか食べられない!よろしくでーす!!!』
炎雷『私は炎雷です。ザキュと幼馴染みで、ザキュからは『えん君』って呼ばれてます。少しでもDPGの役にたてたらいいと思っております。何でも言ってください。たくさんお手伝いします。たまに遊んでくれると嬉しいです。よろしくお願いします。』
みんなは大きな拍手をした。DPGに結構前からいる人はこの4人を知っているらしい。
歓迎会はただのホームパーティーのようになった。
スコール『ちょっwキラーktkr!』
ルナ『え!?マ!?やばたん!』
マカロン『あ、アイテム取りミスぅぅ…』
毒兎『嬉しい…1位だ。』
死月『クッソォ…!…2位ぃぃ!』
マリカをやっているらしい。盛り上がっている。
猫。猫。猫。『にゃー』
ゆっくり『あつい。』
ゆっくりさんがにゃんこさんにメロメロになっている。
ザキュラ『コーラうめぇ!ほらほら!えん君ももっと食べて飲んで!』
炎雷『うぅ…もうお腹いっぱいだよぉ…』
二人はまだ何か食べていた。
Kirito『よくも!よくも!俺の肉を……ぐああああ!許さないいいい!』
死ノ咲月牙『知らん。』
みんなはいつもどうりはしゃいでいた。
僕は一人で酒を飲んでいた。
おいしい。
つづく
少林奏 時刻: 19:44