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叶わぬ恋文
うき身をば
われだに厭う
厭へただそをだに
おなじ心と思はむ
あなたの事を考えすぎて、もうどうしていいのかわからない。
言の葉の一つ一つ、慎重に運んでいたのに。
私はどうやら枯れ葉を贈ってしまったらしい。
恥ずかしい。
こんな事に気付かなかった自分がふがいない。
こんな私を愛してくれるわけがない。
でも、このまま言の葉を贈るのをやめたら、あなたは私を忘れるだけ。
それならば…
とことん枯れ葉をあなたに届けましょう。
青虫が付いててもかまわない。
あなたに愛されないのなら。
せめて憎しみの感情としてあなたのお側にいさせてください。
一生忘れられないくらいの思い出にしましょう。