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苦しい恋文
難波潟
短き葦の ふしの間も
あはでこの世を
過ぐしてよとや
私は我儘を言っているのでしょうか?
ほんの一瞬でもいいんです。
あなたにお会いしたいんです。
少しでもお側に居たいのです。
その一瞬さえあれば、私はいくらでもこのながいながい世を耐えることが出来るというのに。
それすらもかなわず、生きていけとおっしゃるのですか?
あなたは私の生き甲斐です。
あなたと触れ合えなくなってしまったら。
もう死んだと同じこと。
でも、本当に死んでしまっては、永遠にあなたと会えなくなってしまいます。
だから、この私の苦しい胸の内と、ほんの少しの期待と共に。
あなたに焦がれ、想い続けて生きていきます。
あなたに会うために。