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知られざる恋文
玉の緒よ
たえなばたえね
ながらへば
忍ぶることの弱りもぞする
こんな気持ちになったのは久しぶりです。
あなたの事を考えすぎて、私の心がどうにかなってしまいそう。
もう隠しきれない。
あなたの言葉、一つ一つ、私を蝕んでいく。
この文を書いている指先さえも。
もはや私の言うことを聞かない。
会いたい。
声を聞きたい。
肌に触れたい。
嫌われたくない。
きっとあなたはこの気持ちを知ったら、私のもとを去るでしょう。
でももう、抑えきれません。
それならいっそ、もう…
愛するあなたの手で私を殺めてください。
この気持ちを隠すことができなくなるなら。
知られる前に消えてしまいたい。
抑えられない感情が、私を支配してしまう。
もう何も考えられない。
あなた以外は…