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とある恋文
片思いの気持ちをしたためました。
今日も暮れ
明日を過ぎなばいかがせむ
時の間をだに耐えぬ心に
あなたはこの文をどんな顔をして見るのでしょうか?
書いては捨て、書いては捨ての繰り返しでようやく出せました。
あなたの事を想いながら取る筆は、どうしても震えてしまうのです。
たくさんの言葉は書けません。
あなたの事を想いすぎて、どう表現していいのかわからない。
今日もあなたの事をずっと考えてしまいました。
昨日もそう。明日もきっと同じ。
食事もなかなか喉を通らず、心が締め付けられます。嬉しいです。
あなたの言葉一つ一つが私に生きる気力と喜びを与えている事は、きっと一生わからないでしょう。
あなたは何のために生き、誰を愛し、誰のために傷つくのか。
嗚呼、それが私だったなら……
きっとあなたは気付かない。
この私の胸が焼け落ちてしまいそうなくらい焦がれているのを…
愛しています。