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第一部 四話 魔術師の誕生

朝、いつも通りの時間に目が覚めた。

だが、いつも通りの景色はそこにない。

僕は異世界に来たのだ。あの自称神様とかいう変な奴のおかげで。

「さて、今日は買い物だ!」

気がつくと既に朝食は部屋のテーブルに用意されていた。

パンだ。

そこは随分元の世界と似ているんだなと思いつつ口に放り込む。もともと食事にあまり時間はかけない方だ。

朝食を済ませ、まずは街を歩く事にした。ここが拠点になるのなら、様子を知っておくに越したことはない。

ひとまわりしたが、とにかく武器やら防具やらの類が多い。この街は街と言うより基地に近いようだ。

様子を知ったところで、ギルド一階の装置の所へ向かう。

「機械で覚えるのか・・・」

魔法が古代の技術だなんて、意外だった。大抵は当たり前に皆が使えるものだと思っていたが。

機械は何というか、まんまスキャナーだった。空港の検査で使うような代物だ。とりあえず中に入ってみる。すると突然、音声が聞こえてきた。古代の技術は高度だ。

「あなたのデータを入力してください。」

とあるので、受付と同じように入力する。タッチ入力だった。なんだかこの機械に奇妙な親近感を感じる。

「ケリィ・マーセナス。地球よりの転移者。魔法適性はSです。これより情報入力を開始します。」

その音声と共に、機械が動き出した。動きはスキャナーに近いのだが、なんだか体が熱い。これは、自称神様にやられた時と同じだ。頭の中になにかが沢山入ってくる。

それが数秒続くと、機械の動きが止まった。

「作業完了。お疲れ様でした。ステータス管理をお忘れなく。」

このサービスの手厚さ。日本製に違いない。

「なんだかあっさりだな・・・」

こんなんで本当に魔法が使えるのだろうか。とりあえず装備を整えよう。

武器と防具の調達に向かう。

防具屋には人がごった返していた。さすがは基地だ。

「魔法使いの防具を探しているのですが・・・」

なんとか人混みを抜け店の主人に尋ねる。

「魔法使いか、今時珍しいなー!たいして上手く使えるやつがいないから最近はさっぱり見なかったがー、みたところ、お前さん、転移者だな?だったらこれを持ってけ!」

そういって渡されたのは、少し高そうな漆黒のローブだった。そんなに大きくもなく、これなら動きやすそうだ。しかし、転移者の待遇良過ぎだな。

次に武器の調達に向かった。

防具屋の時のように、転移者であることと、自分の魔法適性を告げると、主人が魔法の説明をしてくれた。

「魔法ってのはな、もう知ってると思うが、三種類ある。だがな、指輪をはめないと使えねえ。自分の能力に合わせた指輪をはめて念じると、それを指輪が具現化するんだ。あと、強い術や何かを召喚するには詠唱が必要だ。まあみてな。」

そういうと、主人は手元にある指輪をはめ、近くにある木箱を見つめた。すると、木箱に割れが入ったと思うと、次の瞬間には粉々になっていた。

「これが陰術だ。まあまだ武級だけどな!お前ならもっとすごいのができるはずだ、これがいいだろう。持ってきな!名前は・・・えーと、クリスタルだ!」


え、ネーミングセンス無さ過ぎだろ。


こうして僕は無色透明の宝石がはめられた指輪(クリスタル)を手に入れた。

「武器、防具、魔術、すべてOKっと。」


一通りの準備を済ませると、急に自信が湧いてきた。そうだ、自分はこれからこの世界で生きていかなくてはいけないのだ。冒険者として。魔法、いや魔術師として。


そうだ。俺は、魔術師、ケリィ・マーセナスなのだ。









ここに一人の転移者にして冒険者。魔術師、ケリィ・マーセナスという主人公がやっと完成した。


名前がやっと定まりました。元の世界での名前は・・・秘密。

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