表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冒険の書  作者: Shinji
3/23

0-2

「ここ涼しくていいわー」


 クーラーも扇風機もない教室にいるのは命に関わるので、健吾と図書室に移動。


「俺は履歴書を書くから、俊はこの前の本でも読んでれば?」


「『一から学ぶ 微分積分』だっけ? 傾きの説明とかから始まったから流石に萎えた」


「そういや言ってたな。まぁ、取り合えず静かにしててくれ」


「いや、だから……」


 扱いがひどいな。


 他にも校内選考の結果を待っている生徒が図書室に来ているらしく、端の席は全部無くなっていた。


「寝ていい?」


「だったら帰れよ」


「眠いのはしょうがないじゃんよー」


 並んで空いている席に座ると早速睡魔に襲われた、夜更かし良ぐない。


「図書室いんだし、なんか読んでろよ」


「一理あるな」


 のろのろと立ち上がり、端から本の題名を見て行く……。


「面白そうなものがありませんでした!」


「知らん」


 ひどいわ、一言でばっさり!


 もっかい、のろのろ徘徊。




ほむ……?




 さっきはなってなかった気がするが、本が手前に飛び出ている場所を発見。


よく見ると、奥に一冊挟まっているみたい。




『ぼうけんのしょ』……?




後ろからぱらぱらとめくって見る。



『ぼうけんのはじまりです。』




ざっくりとばした気もするが、白紙のページが続く中、最初のページには一行だけ書いてあった。



「意味不な本見っけた」


 取り合えず報告。


「知らん、俺は忙しい!」


「……さいですか」


 ま、どうでもいいか。


寝よっと。


 俺は本をほっぽって机に突っ伏した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ