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こんにちは。 Shinji です。
昨日は58人の方に読んで頂きありがとうございます。
これから読まれる方もありがとうございます。
――学校、廊下。
『幸代、なんで電話に出てくれないの? 分からないけど、なんか気に障るようなことしたのなら謝るよ! ごめん! 時間あるとき、連絡くれないかな?』
「はぁ」
似たようなメール3通、着信履歴14件。
全部同じ人とか気持ち悪い。
折り返しをかけるつもりにはなれない。
あんたなんかと電話したくない時だってあるってのよ。
「こんなはずじゃなかったんだけどなぁ〜……」
大学生と1ヶ月前に付き合い始めた。その彼からの連絡です。
顔立ちが良く、ファッションセンスもある。格好良くて私から告白しました。
……が、付き合ってみると嫌なところが見えてくるものです。
男らしくなく、頼り甲斐がない。
優柔不断でネガティブ。そして、しつこい。
「はぁ」
もう、考えるだけでため息がでちゃいます。
そういえば、吉井くんはどうしているのでしょうか?
大学生の彼とは違い、男前で頼り甲斐があって話の合う吉井くん。
「――……う〜ん?」
電話に出てくれない。就職するはずだから、まだ学校にはいるはずなのだけれど。
探してみようかな? 教室とか図書室にいそう。
「きゃっ!」
突如、目の前が白く輝いて思わず目を閉じる。
「なにこれぇ……きれい!」
目を開けると、ネックレスが浮いていた。
いつの間に現れたんだろう?
「……」
後ろの闇に気付く事なく、彼女は吸い込まれていった。
明日も更新する予定ですが、遅くなるか朝方になりそうです。