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ペット

作者: 可零 蹴

 季節は冬に差し掛かった秋、少々肌寒くなってきた。そんな中一匹のペットが手狭なワンルームに迷いこんだ。

 すぐに出て行ってくれればいいんだが、勝手に住み着いたんだからタチが悪い。


 小さい頃から「これはいいもんやから、ほっとかんなあかんで」と言われ続けて律儀に守っている。幼少期の刷り込みは三十路を過ぎても結構な拘束力を発揮するもんだ。

 フっと白い壁に現れたり、目を離すと消えていたり神出鬼没という言葉がぴったりだ。

 できれば出て行ってくれるとありがたいのだが、小さな上にすばしっこい偶然以外に見つけることは不可能だ。

 特別捨ておいても害は全くないのだが、季節が季節だけにそろそろ生息が厳しくなってくるだろう。

 だからといって勝手に住み着いたペットの……ペットかな?のため一日中暖房をかける気は当たり前だがない。

 だけど短い時間だが一緒にいると多少の情も湧いてくる。

 餌もどうしているんだろうとか、寒くなってきてちょっと動きが鈍いなとか心配しなくていいことを心配してしまう。


そういや今日は見てないな、寒さでもう動けなくなったかな。



あの蠅取り蜘蛛・・・


蜘蛛かよ!


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