10・トイレの○○さん 5 そうぐう
【トイレの○○さん】大晦日投稿その2!ここは最終話になります(一応)
花さんは遂に『トイレの小さいおじさん』と出逢う!
花さんが驚愕した、小さいおじさんの姿とは……!
そして、小さいおじさんの神秘のパワーとは……?
――― 3日後。
今日も『贈り物』を置いた花さんは、ふと、「今日は待ってたら来るんじゃないかな」という予感のようなものを感じ、気配を消してトイレの個室に入り、立ったまま待つことにした。
◆ ◇ ◇ ◇ ◇
15分ほど経っただろうか。
少し開いた窓のほうから、カサカサ……パリパリ……と、微かに物音がする。
花さんは静かに深呼吸すると、気配を消したまま、そっ……と、ドアを5センチほど開け、ゆっくり体をずらしながら窓のほうを見た。
◇ ◆ ◇ ◇ ◇
午後の緩やかな日差しで暖かい窓辺
まるで小さなお茶会のように並べられた、葉っぱやお菓子
丸く平たい小石に腰かけ、どれから食べようかと、小首を傾げる小さな姿
まるで、古くから伝わる物語のような ―――
◇ ◆ ◇ ◇ ◇
(なんじゃ、あれーーー!?!? マジで『小さいおじさん』やん!! ムッチャ『小人』感、半端ねぇーー!! なんで半裸!? なんでスキンヘッド!? あのフォルムは、メルヘンさんとファンタジーさんがダッシュで殴りに来るっ!! チミッ子たちには見せられない、アカンやつだよっ!!)
ガン見で観察する花さんは細かいことが気になって仕方がないが、小さいおじさんを驚かせないように気配を消し、呼吸を乱さず、しかし内心ではアグレッシブにシャウトしまくっていた。
◇ ◇ ◆ ◇ ◇
小さいおじさんは居た。
そして、去った。
今日の花さんの『贈り物』、ぼんち揚とプチトマトを抱えて。
『贈り物』のお礼は、コ○コーラ瓶の錆びた王冠(クジ付きの当たり)とサルノコシカケ(キノコ・約10センチ)、鳩の羽4枚は飛び散らないように、小石を乗せて。
「……ここだけ見たら、物凄いメルヘンとファンタジーな光景なのに、なんであのオッサンはインドの胡散臭いヨガの人のオムツみたいな褌姿やねーーん!! しかも尻尾生えてるって、なんでやーー!?」
夕暮れはじめた青空と世界へ、困惑を吠える花さんであった。
◇ ◇ ◇ ◆ ◇
「おじさん、見たよ……」
「ボクも見た……」
「見たけど……」
「なにあれ……」
「なんか思ってたのと違う……」
「見た目はガッカリだけど、どこかで見たことあるんだよね」
「「「「「!?!?」」」」」
最初の餌の設置から1週間。
花さんの友人たち5人も無事(?)に『トイレの小さいおじさん』を目にする幸運を得られた。
しかし、映像モザイク加工が無効化されるような、あの姿……
好奇心が燃えて萌え滾るMAXハートな女子高生でも、さすがに萎えるのである。
そんな萎えたみんなの心の泉に、一石を投じた花さん。
期待と不安の眼差しを受けながら、考えろ、考えろ、マクガ○バー!
……って、ネタが古い? うるさいわっ!
「……私の記憶が確かなら、あの奇妙な姿と出現場所……正に、トイレの神様! 『感染るんです』の!」
「「「「「アレかーー!!」」」」」
「え、ちょっと待って! あの話って、実在の話なの?」
「ビックリするくらい似てるよね?」
「誰かのスタンドかも」
「「「あんなのはスタンドじゃない!」」」
「じゃあ本物?」
「私らでも見えてるもんね……」
「もしかして、誰かの妄想の友だちが野生化したやつかも?」
「あ~、その説も有力だね~」
「捕まえたらハッキリするよ、ホイホイで」
「「ホイホイか~」」
「最終手段として?」
「「「そやな」」」
「みんな落ち着け。ホイホイで捕まえたとして、どうやって剥がすの? バリッ! って剥がしたら、色々と見たくない物がハミ出す危険があるよ?」
「「「「「嫌ぁ~~!!」」」」」
「美少年なら可!」
「イケオジも可!」
「細マッチョも可!」
「「「アイツだけはダメだ」」」
「ハゲの半裸は無理」
「では、ありのままの自由なおじさんは、世界の理にお任せするということで」
「「「「「異議なし」」」」」
小さいおじさん、放置プレイ、決定!(違う!)
◇ ◇ ◇ ◇ ◆
「そういやぁ、『トイレの神様』のほうの小さいおじさんって、確か『尻尾を掴むと、お尻の悩みが一生無くなる』だったよね?」
「あ~、そういう設定だったよね」
「じゃあさ、お菓子をお供えして姿を見たら、それだけでも何か効果がありそうだと思うんだけど、どうよ?」
「あ~、ありそう?」
「一生じゃない程度でも、効果はありそう」
「今、お尻で困ってる人~」
「「「「「…………」」」」」
「私も困ってないんだけど……マジか」
「マジカルお尻おじさんパワー、世界を救う」
「世界の全部は無理やん。半分くらい?」
「おじさんと世界の半分を、等価交換で」
「おじさんの秘密は、世界の果てに置いてきて探すレベル」
「おじさんの価値、半端ねぇな!」
「おじさん、髪の毛も無いけどな~」
「「「「「それは言わない約束!!」」」」」
『伝染るんです』吉田戦車
『トイレに出る小さいおじさん』と同時期に、『人面カブトムシ』の噂があったんですが、イマイチ確証が無かったのと、いくらイケメンの人面でも、昆虫にリアルな人面が付いてるのが気持ち悪いので、探しませんでした。
新聞部を放置しちゃってたテヘペロ☆後日談は、コッソリ投稿するかも……
次は、活動報告で予告した『特級呪物を見た話(タイトル未定)』です。
(´・◇・`) 私、地味モブだし、修行とかしたことないのに、なんで特級呪物なんてとんでもないモノを見ちゃうのかな~~
一度でも嫌なのに、何度も~~!




