表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私の日記  作者: 白鯨 現
5/14

ぼんやり

****************************************


昨晩の出来事。


部屋の電気を消して、ベッドに潜り込む。

私は幼い頃から寝付きが悪いせいか、

真っ暗な中で天井を眺める癖がある。


最初はただただ暗いばかりで何も見えないが、

段々と目が慣れてくると、

カーテンの隙間から差し込む細く青白い光や、

家具の輪郭がぼんやりと見えてくる。

これを暗順応というらしい。


そうして、部屋全体がなんとなく見渡せるようになると、

ようやく目を閉じて眠る準備を始める。


昨日も真っ暗で何も見えない天井を

見るともなく眺めていた。

しかし、しばらくしても

見える景色は変わってこない。


視線の先にあるはずの天井は、

のっぺりとした黒で占められている。

今日はなんだか変だなぁと視界をわずかにずらすと、

家具の輪郭が見えた。

あれ?向こうは見えるのに、と視線を天井に戻すと、

黒い闇の隙間から天井が見えている。

あぁ、顔に黒い何かが覆いかぶさっている…

と気が付いた途端に意識がなくなった。

もちろん、朝起きても何もなかった。


今日、帰りにアイマスクを買ってこようと思う。


****************************************

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ