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詩全集

足はちゃんとあるけど、どこにも行けなかった

作者: 那須茄子

出歩けるところは限られていた

足元にかかる足枷で

実質どこにも行けなかった


淡い光りがさして

古びたカーテンの隙間から

下界がのぞく

灰色と白色がにごる街の

穏やかじゃない表情がかげる


今日もなんだかあっという間

終わりがきた

暗い影がどこまでもかげり尽くす


じゃそろそろ適当に

死なない程度に食事して


朽ちた小箱のなかで

腐った足を抱えて

寝そべる


頭がとおくへとおくへ

伸びていく靄が

濃くなる誘いだす


意識を失っているときだけが

せめての救い

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