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【書籍化&コミカライズ】禁忌解呪の最強装備使い~呪いしか解けない無能と追放されたが、即死アイテムをノーリスクで使い放題~   作者: 青空あかな
第7章:魔界編

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第78話:まだまだ依頼は尽きないらしい

「レイクさーん! 世界の平和を守ってくれてありがとうー!」

「魔族と和解を結ぶなんて、あんた以外にはできないぜ!」

「国を超えて人類の救世主だ!」


 カタライズ王国の王宮にあるバルコニー。

 そこで俺は、国民たちの大歓声を受けていた。

 隣ではミウやクリッサの他に、カタライズ王も嬉しそうに拍手してくれている。


「レイク殿、お主の活躍はとどまるところを知らないな」

「いえいえ、世の中が平和になって良かったです」

〔何度見ても嬉しい光景だわ。おめでとう、ダーリン〕

〔レイクっちといると、こっちまで幸せな気持ちになるね~〕


 さらに後方には各国の王様や大臣たち。

 みな、笑顔で俺を讃えてくれている。

 なぜ、こんなにもたくさんの国賓が集まっているのか。

 これも全て、魔族との戦いが終わったからだ。



 魔王を精神世界に閉じ込めている間、人間界では大きな会議が開かれていた。

 もちろん、人類をずっと襲ってきた魔族の長をどうするか……みんなで相談するためだ。

 カタライズ王国やエンパスキ帝国を始め、各国のリーダーが集まった。

 当初、魔族は全て討伐するべきという意見が大半だった。

 そんな中ユーノさんは、穏健派の魔族はみな穏やかで人間との平穏な暮らしを目指している……と必死に主張した。

 その辺りは俺も少し意見を述べたが。

 ミウやクリッサたちの話もあり、穏健派の魔族とは友好関係が結ばれた。

 ちなみに、魔界で逃げた過激派の残党は、全員穏健派の監視下に置かれている。

 魔王の末路を提示すると、すっかり抵抗する気力もなくなった。


「ユーノさーん! これからもよろしくー!」

「魔族に穏健派があるなんて知らなかったぞ!」

「一緒に仲良くしよう!」


 眼下からはユーノさんの名前も聞こえてくる。

 その光景を見て、当の本人は涙を堪えながら手を振っていた。


『人間の皆さんと、こんなに仲良くなれる日が来るとは……これも全てレイクさんのおかげですね』

「何を仰いますか。ユーノさんの平和的な考えと演説のおかげですよ」

『レイクさん……本当にありがとう……』


 ユーノさんともまた握手を交わす。

 彼女の手は、俺たち人間とまったく同じ温かい手だった。

 カタライズ王が嬉しそうに俺の肩を叩く。


「さあ、レイク殿! そろそろ表彰といこう! そなたに授ける褒賞は、各国の王と相談に相談を重ねたぞよ! さあ、持ってきてくれ!」

「いやぁ、なんかすみません。そんな大したことはしていないのに……」


 ガラガラガラと、やけに大きな台車が押されてきた。

 え、なんだろう。

 大きな白い布が被さっており、中身は見えない。

 布は細く盛り上がって見えるので、背の高い物が入っているようだ。

 またトロフィーかな。

 カタライズ王が代表して、布をバッ! と取り払った。

 そして、現れたのは……。


「褒賞は……黄金で作ったレイク殿の立像だ!」

「「うおおお! レイクー!」」

〔すごく似てるじゃないの! 私もこれ欲しい!〕

〔レイクっちにそっくりだ~!〕


 大歓声を上げるみんな。

 像のモデルは……まさかの俺だった。

 日光にあたり、像の顔は誇らしげに輝いている。

 黄金なので非常に眩しい。


「さあ、レイク殿! 像の横に立ってくれたまえ!」

「え、いや、ちょっ……」

「「うおおお! レイクさんが二人もいるぞおおお!」」


 大歓声の中表彰式は終わり、一旦王の間に戻ってきた。

 一息つく間もなく、今度は宴が開かれるらしい。

 今回は国賓が何人もいるので、とにかく盛大な宴だとカタライズ王は興奮していた。


〔なんだか忙しい一日になりそうね。みんなダーリンに夢中なのよ〕

〔レイクっちはいつもみんなの中心にいるね~〕

「できれば、偉い人に囲まれるのは避けたいのだが。……今のうちに肩をほぐしておこう」


 肩を回していたら、衛兵たちが王の間に入ってきた。


「「失礼いたします、カタライズ王」」

「どうした? 宴の準備ができたのか?」

「「いえ……そうではなく……うわっ!」」


 衛兵たちをかき分け流れ込んでくる。

 大量の人、人、人。

 しかも、空中にはあのグラスコーチ・ドラゴンまでいる。


 ――こ、この流れはまさか……!


「僕はアペイロン島の島民です! 魔王を倒されたと聞いて駆けつけました! 島の開拓を手伝ってもらえませんか!?」

「私は隣国のネイバーブール公国の使者でございます! 依頼というのは他でもありません、国を守る魔道具が壊れてしまったのです! 直してくれませんか!?」

『レイクさん、依頼があります! ドラゴンの中で争いが始まりそうなんです! 仲裁に入ってください!』

「えええ、依頼ぃ!?」


 そんな。

 魔王を倒したばっかりなのに。


〔ダーリンの魅力は人を惹きつけてやまないわね〕

〔レイクっち大人気でウチも嬉しいよ~〕

「ま、待ってくれって……!」


 ミウとクリッサに手を引かれ、依頼人たちの元へと向かう。

 何だかんだ、俺も楽しい気持ちでいた。


 ――やれやれ、のんびり生活は当分こなさそうだな。

お忙しい中読んでいただき本当にありがとうございます


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