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第六話 祝!初めての金稼ぎ!!

「あのウサギみたいなの、何?」


「あれはクスリウサギっていうんだって。名前の通りあのウサギだけで治療薬が作れるらしいよ」


「へ~。じゃあさ、あのウサギ高く売れるんじゃない?」


「いや、1匹1000ぐらいだよ」


「え、そうなの?」


「そうだよ。あのウサギは繁殖力がすごくて農村とかでは作物が毎年のように食い散らかされるから害獣指定されてるらしいし、100年くらい前にあった大規模干ばつの時にあのウサギが6万という数で当時世界最大の農園に押し寄せて1時間もたたずにさら地にして周りの都市や街で大飢饉が起こったんだって。だからね、さらに被害が拡大しないように駆除のために国が軍を出したんだけどね、結局・・・・」

「わかったから、もう説明はいいよ」


「えぇ~」


「えぇ~じゃないから。というかクエストに行く前に一緒に調べたんだからそんな長く説明しなくてもいいよ」


「だったらあのウサギの名前ぐらい覚えといてよ」


「仕方ないだろ、似たようなやつが多かったし。それにあそこに載ってた絵も下手だったし」


「あの絵、十分分かりやすいと思うんだけど」


「違う本だから絵の質が違うんだよ」


「同じ人が書いた本なんだけど」


俺たちは目の前にいるウサギを倒し、近くの洞窟にもまだ子どものウサギが十匹程度いたのでそいつらも狩った。結局、山を下りるまでに57匹のウサギを狩った。





「いや~初めてにしては結構とれたな~」


「ま、うちらしか狩ってないんだけどね~」


「別に誰が何匹狩ろうが関係ねえんだよ。俺たちはチームだからな。それに今俺が全部運んでるじゃねえか」


「運ぶのは当たり前でしょ。1匹も狩ってないんだしさ」


「銃が使えたらたくさん狩れてたから。ただ残弾が20ぐらいしかないからあんな雑魚に使うのは惜しいかな~と思って使わなかっただけだから」


「逆に銃がないと倒せないんだ~。あんな雑魚に」


「仕方ないだろ・・・・魔法はうまく扱えないから無理だし、ナイフでやろうとしてもすぐ逃げられちゃうし」


俺たちは冒険者ギルドで換金し、この街の冒険者に人気な武器屋に向かっていた。


「お願いなんだけどさ、5万7千のうち2万ぐらい俺に頂戴」


「なんでよ。私も買いたい武器があるんだけど」


「いやさ、弓を買おうと思ってさ」


「あおじい、弓なんて扱えんの?」


「中学の時に親になんでもいいから運動部に入れと言われてさ、弓道部に入ってたんだよ」


「へ~。それでどのくらいうまいの?」


「意外とのめりこんでたし、大会とかも全国まで行った記憶があるからそこそこうまい」


「それは周りの人のおかげじゃないの?」


「俺も活躍したから!」


「おい!店の前で騒ぐな!」


「「す、すいませんでした!」」


「なら早く立ち去れ、邪魔だ」


「あ、ちょっと待ってくれ、俺たちは武器を買いに来たんだよ」


「だったら早く店の中に入れ、そこにいたら邪魔になるだろ」


「お~すごいな・・・・どの弓が一番いいやつなの?」


「その前に、どのくらい金を用意してるんだ?」


「丁度、2万」


「2万か・・・・なら、この弓が良いだろうな。これは魔法弓でな、矢に魔法を宿すことができる。初心者の弓使いによく使われててな、ベテランになっても使ってる人がたまにいるな。ま、途中でいろいろ改良とかするから全くの別物になるがな」


「そうか。ならこれで」


「ああ、分かった。矢や矢筒などを含めて丁度2万クルムだ。矢は10クルムで5本だからなくなったらまた買いにくればいい」


「ああわかった、それじゃあな」



宿屋にて

「明日からちゃんと仕事してよ」


「わかってるよ、ロリッ子。俺の腕前を見せてやるよ」


「魔法をうまく使えないくせに?」


「それは関係ねーだろ!・・・・それに魔法は徐々に使えるようになってきてる・・・・かもしれないし」


「へ~かもしれないんだ~」


「・・・・いや違うな、確実に使えるようになってきてる・・・・」


「そう?じゃあもう教えなくてもいいね~。初芽から教えてもらえばいいし」


「いや~それはちょっと~。あいつは超わかりにくいし・・・・」


「だって確実に使えるようになってきてるんだろ?ならもう教えなくてもいいでしょ」


「もうちょっと教えてください、お願いします!・・・・もうちょっと教えてくれないと困るというか」


ロリッ子はものすごくむかつく笑みを向けながら


「じゃあ私の下僕になるなら、今まで通り教えてやろうじゃないか」


「・・・・は?下僕?なんでだよ」


「なんでって、それは今までの鬱憤を晴らすに決まってるじゃないか」


「は!?俺は別に何もしてないと思うぞ!」


「してますー!いつもうちをむかつかせてますー!」


「じゃあ言ってみろよ、俺がいつも何をしてるか言ってみろよ!」


「そ、それは・・・・とにかく!わからないけどあんたはいつもうちをむかつかせてるの!」



「へ~言えないってことは・・・・わかったよ、剣で刺そうとするなよ!ただし魔法が使えるようになったら即下僕をやめるからな!」


「そうですか!それじゃあおやすみ!」


「はぁ~またけんかして。もうちょっと仲良くできないの、お兄ちゃん」


ロリッ子がベッドにもぐったタイミングで風呂に入っていた初芽が部屋に入ってきた


「そんなこと言われてもな。それじゃあおやすみ~」


「え、うん、おやすみ」





「よぉーし、今日はたくさん狩ってやるぜ」


「言っとくけどあおじいはうちの下僕だからね、分け前の半分はもらうから」


「言われなくてもわかってるよ!」


「下僕?それはどういう・・・・」


「さぁ早くいこう!」





「お、いたいた」


俺はのんびりと草を食べているウサギに向かって矢を射た。そしてキュっとかわいい声をあげながらウサギは倒れていった。


「ふっ、このぐらいたやすいな」


「言ってないで早く次の矢を撃ってよ、きずいたウサギたちが逃げていくじゃん」


「わかってるよ・・・・ていうか、おまえらも早くやれよ」


「実力を見ようと思ってやんなかっただけだから」


「それは攻撃しながらできるだろ」


「あ、あいつらあそこの洞窟に入っていったよ」


「洞窟か・・・・なら、窒息させるか。ロリッ子、初芽、枝を集めるぞ」


「え、うん」


「わかった」




「よし、これぐらいでいいか。初芽、火をつけてくれ」


「わかった・・・・これで楽に何匹も狩れるね」


「!あおじい危ない!」


「?うわぁぁぁぁぁぁぁっ!」


「お兄ちゃん!」


俺は脚に蔓が絡まったと思ったらものすごい勢いで木々にあたりながら引き寄せられていった




「くそ、いてぇよ・・・・あ、あれは・・・・なんのウサギだ?」


俺の目の前には黒緑色の毛?のようなもので覆われ、背中から蔓を生やした頭の上にきれいな白い花が生えているウサギがいる。


な、なんだよ、あのウサギ・・・・。あんなの図鑑に載ってたか?



「お~いあおじい、大丈夫かー!」


「お兄ちゃーん!」


「お、おまえら・・・・あれはなんだ?」


「あれは・・・・クスリウサギだけど、違うね・・・・プラント種かな」


「プラント種?何だ、それ」


「プラント種はね、植物と融合した動物のことを言うの。昔ね、世界で寄生植物メルネが大量発生した時期があってね、その時に世界の生き物の10%ぐらいが寄生されてその大半は死んだんだけどね、中には寄生植物と融合したやつらがいてね、それが子孫に受け継がれて今はプラント種として存在してるの。でね、人間の中にも寄生されて融合した人がいてね、それはプラント種とは別に・・・・」

「せ、説明はもういいから、早くあいつを倒そうぜ。さっき追い込んでたやつらが逃げてるかもしれないし・・・・」


相変わらず初芽は早口言葉のような感じで説明してくる。


「そういえばさっきのやつらも緑色ぽかったし、もしかしたらあいつの子供だったんじゃない?」


「そうか。なら、親子ともども狩るか」


「親子ともどもって・・・・あれ?あのウサギ、いなくなってるんだけど」


「あ、ほんとだ。くそ、親子ともども葬ろうと思ったのにな~」


「なんかその言い方だと私たちがすごい悪見たいになってるからやめてくれない」


「それよりも早くあの洞窟に行くぞ。そろそろ死んだころだろうし」





「はぁ~。最初は20匹程度いたのに・・・・狩れたのは6匹かよ~」


「まだ昼前だから大丈夫だよ」


「そうだな~。・・・・そろそろがっぽり稼げる高難易度の方に行く?」


「行こう!あの雑魚じゃすごくもの足りないから行こう!」


「私はどっちでもいいよ。だけどお兄ちゃんは魔法使えないけど大丈夫なの?」


「大丈夫だよ、弓には何の問題もなく魔法を付与できるから」


「でもそれは火の魔法と雷の魔法だけでしょ?」


「それで充分だよ。魔力をたくさん注ぎこめば威力が増すし」


「雷の方はそうかもしれないけど、火の方は魔力をどんなにやっても矢先の炎の勢いが増して燃えやすくなるぐらいだよ」


「それで大丈夫なんだよ。あの武器屋のおっさんによるとな、矢に付与した魔法の魔力がなくなるまで効果が続くそうだ。つまり、矢が敵に刺さっても燃え続けるってことは、敵を内側からどんどん燃やしていくんだ。あと有事の際は初芽に守ってもらうからな」


「それだったら大丈夫ね!」


「だろ?それに弾数は少ないが銃もあるし」


「結局は人と装備に頼らなきゃ無理ってことでしょ」


「そうですが。頼れるものに頼るのは当たり前だろ。それに魔法もおまえのおかげで着実に使えるようになってきてるし」


「そ、そう」


ロリッ子はそう言って目をそらした。そして若干頬が赤めいている。この反応は俺に好意を持ってい感じだ。だが俺は別にロリコンではないためなんとも思わない。しかし、さっきの俺の言動にこんな反応をするようなことがあったか?


「なんだロリッ子、そんな照れたみたいな反応をして。・・・・まさか俺のことが好きとか!もしそうだったらごめんだけど俺にロリコン気質はないんであきらめてくれ」


「そんなわけないじゃん。あおじい自意識過剰なんじゃない」


ロリッ子はさっきまでのが嘘かのように非常に寒気がするほどの冷たい表情でこちらを向いた。


「だ、だよな。まさかとは思ったがおまえが俺を好きになるってことはないもんな!それに久しぶりに言わせてもらうがあおじいと呼ぶのはやめろ、まだおじさんって呼ばれる歳じゃないし!」


「うっさい、黙ってけ下僕」


俺はクエストの最中ずっとロリッ子に抗議し続けた。






















下手ですが良かったら評価していってください。これからも頑張ります

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