第四話 あともう一踏ん張り
俺は、いつも通りの朝を迎えた。
「おーい、仲良し兄妹早く起きろー」
「う、んんん・・・・ん、もうちょっと寝る」
「もうちょっと寝るじゃなくて、はよ起きろー!」
「うっせーよ!こちとら眠いんだよ!しかもまだ暗いじゃねーか、早すぎるだろ!」
「うんんんん・・・・うるさいよ、もうちょっと静かにして」
「ほら、初芽もこう言ってるだろ。だから俺は寝る。おまえも日が昇るまで寝とけ。疲れてダウンするぞ」
「その時はあおじいにおぶってもらうから大丈夫。それに日が昇るまで暇だし起きて」
「だから嫌だって。それにおぶるのは疲れるんでもうおぶわない」
「はぁ~わかったよ。じゃああと30分だけ待つ」
「はいはい、1時間な」
「だめだから。絶対に30分で起こすから」
「はいはいそうですか~」
「絶対起こすからね!」
「はぁ~眠い」
「溜息吐いたら幸せが逃げちゃうよ」
「誰のせいだと思ってるんだよ・・・・」
俺は30分間ロリッ子の起きろ攻撃に抗い無事、負けた。
「なぁ、こんなに早く起きる必要あるか?」
「早くこの森から抜け出せる」
「そうですね、30分くらい早く抜け出せるね。そう、たった30分」
「そう、30分も早く抜け出せる」
「ちげーよ、たった30分しか変わらないんだよ!」
「違うから、30分も、変わるんだよ。だいたい昨日、遅く寝たのが悪いんでしょ」
「は?おまえがくたばって寝たから準備に時間がかかったんだよ」
「そんなの知らない」
「おまえ、自分からおんぶとか言ってきたくせによく知らないとか言えるな」
しばらく歩いていると、山の奥から煙のようなものが見えた。
「なぁ、なんか山の向こうに煙が見えないか?」
「ん?・・・・あ、ほんとだ」
「確かに煙みたいな・・・・狼煙だったりするかな」
「それにしてはちょっと煙の量が多いというか・・・・」
「確かに。でもまぁあそこに行ってみようよ」
「そうだな」
そこから約3日ぐらいかけて煙のもとにやってきた。3日間絶えず煙が上がっていたので狼煙の可能性は低い。となると火山とかが一番妥当だろう。そして予測通り、
「すっごいな、この火山」
「暑い~」
「なんかすごく赤々しいんだけど」
「どうなってるんだろうな、この星。地球でもこんなところないぞ」
「だってここ、地球じゃないもん」
「そうだけどさ~、あまりにも禍々しくないか。それに溶岩の中に木が生えてるし」
「暑いしそんなのどうでもいいから早く行こうよ~」
「う~暑い~」
「そうだな。暑すぎる」
森との境目のちょっとした崖上にいるのにものすごく暑い。卵とかおいていたら数時間でゆで卵ができそうなぐらいには暑い。結構大回りしないといけないな。
「あの雪原に戻って涼みたいな」
「うん・・・・早く人里見つからないかな~」
「雪原って、何のこと?」
「ああ、おまえがくたばって寝てた時に変な雪原を通ってんだよ。しかし、このまま歩いててもきりがないな・・・・誰か木に上れる?あそこにめっちゃ高い木があるし」
「うちが上るよ」
ロリッ子は猿のように軽快に上って行った。
「どう、何か見える」
「ちょ~っとまって・・・・あ、東の低い山になんか集落らしきものがあるよ。遠いいからあまり見えないけど」
「東か~、あの火山の丁度反対側だな~。結構大回りしないといけないし時間がかかりそうだな」
「はぁ~、まだまだか~」
「なぁ~ロリッ子、見た感じ直線距離でどのくらいかかりそうだ?」
「ん~、だいたい4日ぐらい?」
「直線距離でもそのぐらいか・・・・大回りするとなると6,7日ぐらいか」
「え~、一週間もかかるの~、早くベッドで寝たい・・・・」
「俺もふかふかのベッドで寝たいよ・・・・ロリッ子ー、もう降りてきていいぞー」
「う~ん、分かった、すぐ降りるよ」
ロリッ子は軽やかに降りてきた。
「普通こういう時は定番のあれがあるんだけどな~」
「ん?定番のあれって?」
「ああ、下を見たら降りれなくなって下にいるやつがからかうっていうやつ」
「何それ」
「ねえねえそれはどうでもいいからさ、どうする?もうすぐで夕方になるし、少しだけでも移動しとく?それとももう寝る?」
「寝よう。疲れたから寝よう」
「そうだな~寝るか。ロリッ子、明日こそは遅く起きるからな。絶対に起こすなよ。俺は起きたいときに起きるから」
「それじゃあ結構遅くなるじゃん。それとも明日は早く起こせって意味?押すなよ、押すなよ、みたいな」
「違うよ、純粋に早く起こすなってことだよ」
「もうわかったよ、特別に遅く起こしてあげる」
「特別ってなんだよ、特別って。これは俺の人生だぞ、いつ起きるかも俺が決めることだ。明日だけじゃなくてそれ以降も俺は起きたいときに起きるから」
「あおじいに選択肢なんてありません、早くふかふかのベッドで寝たいんでしょ。だったら早く着いたほうがいいじゃん」
「そうですねそうですね。そもそもこうなったのは俺の前にいるやつだけどな」
「まーだ根にもってんの?」
「別におまえとは言ってないだろ」
「前にいるやつってうちしかいないじゃん」
「あそこの木かもしれないだろ」
「絶対違うだろ。・・・・ほんと、器が小さいな~」
それから俺たちは黙々と野営の準備に取り掛かった。
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