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キモくてスゴイ

キモの前で小一時間ストライキを敢行した。


そしてついに、キモは折れた。


『仕方ない。条件をクリア出来たら力をやろう。』

「条件って?」

『俺がやってる宗教に入信して流布しろ。流布するたびステータスを上げるかスキルをやる』


驚きすぎて口の中が乾く。

このシチュエーションで宗教の勧誘だと?

キモい上にヤバいやつや。


「他は?」

『ない。あきらめて死ね』


口がカラカラだ。すぐ死ねっていうやつの宗教って何なん?逆に興味あるわ。


「ちなみにどんな、、『興味あるのか!俺の神はつまりこの狭間の世界の神様なんだ。あんまり信者がいないというか、人がいなくてな。昔はいたんだけどさ。でさ、いい神様なんだよ。ちょっと異界と異界を繋げたがる癖があるけどさ。そんでどうする?入信するの?』


急に早口になって目がキラキラしている。

やっぱヤバいなこれ。

ていうか今の状況はその狭間の神様のせいだな。

それをなんとかしたいなら宗教に入れって完全にだまされている気がする。。


「この先の異世界における神様の知名度は?」

『ないよ。異次元の神様だよ?知ってたら怖いよ。あほだな』


「流布って無理じゃ…」

『それを何とかしろよ。無理無理とか無能が言うセリフ』


「その神様って会えるの?」

『お前の目の前にいる』


「? 目の前にいるのはキモイ木だよ。妖怪であっても神様ではないよ。」

『よし。お前はほんとにダメだな。わかるように教えてやろう。』


『俺は数億年ここにいる。でも普通の神経では数億年も存在できない。だから俺は自分の人格を分けて、その内の1つに神格を見出した。』


「えーっと」




『なんか言え』

「わかった。で、なんて言って勧めればいい?特典がないと誘えんよ。ご利益無いの?」


『お?やる気になった?ご利益ならあるよ。』

「やる気はアレやけど、、まあやるよ。義務的に宗教活動するよ」


『なんか大分宗教と違うけど、まあいい。ご利益は異世界行きだ。

・1万お祈りポイントで異世界を2分間覗く権利

・10万お祈りポイントで隣異世界へ1度だけ移動する権利

・100万お祈りポイントで移動先の異世界を1度だけ選んで移動する権利

・1000万お祈りポイントでお代わり自由』


「最後のなに?」

『あ、ごめん行って戻ってが自由ってこと』


「お祈りポイントはなんとなくわかるけど、お祈りすればもらえるの?」

『質は大事だね。なんとなく祈っても1ポイントもやらん。あと、現在値はステータスで見れる』


「ステータス…、て、あ!表示が出た。」


名前:スズキ ハルオ

年齢:37歳

体力:11

敏捷:7

賢さ:16

力: 10

運: 3

信仰:1

スキル:なし

加護:なし

お祈りポイント:0


『しょうもないステータスだよダサい』

「うっさいわかった。もういい行く。広めればいいんでしょ。ちなみに名前なんていうの?キモイじゃなくって神様の名前」


『珍しく良い質問だね。スゴ・イだ。』

「回答は最悪やったよ。名前どうにかならんのか?」


『いや、馬鹿にするならもうこの話はなかったことに、、、「わかったわかった!」』


「スゴイ様。必ずやあなたの教えを広めてまいります。」

『うむがんばれ。ちなみに信仰心無いのばれてるからね。』


「チッ」

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