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88回 やって来たのを生かして帰すわけにもいかない 3

 情報を受け取ったユキヒコ達は、すぐさま対応を考えていく。

 とはいえ時間が無いので、そう手の込んだ事を考えてられない。

 考えたとしても実施するだけの余裕がない。

 だから、現状で出来るだけの事をしていく。

 変更は小さく、出来るだけ既存の状態を保つようにしながら。

 敵であろう存在が接近してくるまで、どんなに長く見積もっても二時間から三時間である。

 その間に出来る事など高が知れている。

 ならば、現状を保ちながら、やれる事を模索するしかない。



 ただ、向かってくる10人ほどの敵に対してはそれほど危険視してない。

 勇者と聖女の組み合わせならともかく、そうでないなら問題は無い。

 倒してそれで終わりである。

 脅威になりようがないのだから。

 問題なのはそこではなく、この後の事だ。



(何か勘づいたか?)

 これが偶然ならともかく、もし意図して人を送り込んできたならば。

 その可能性があった。

 何をどこまで考えてるのかは分からない。

 しかし、異常事態が起こってる事を懸念して行動に出て来ていたならば。

(動きが読まれ出したか)

 そう考えておいた方が良い。

 というより、今まで気づかれなかった事の方が奇跡である。



 基本的に連絡が行き渡らない世界である。

 自給自足ではないが、村は基本的に外との繋がりがない。

 町も同じようなもので、隣接する村との行き来があるだけ。

 時にこの近隣の中心地となる町と行き来があるが、それもそう頻繁ではない。

 しかし、それでも音信不通が続けばおかしいとは思うだろう。

 今回やってきた者達は、そうした事を危惧した誰かが送ったのかもしれない。

 となれば、敵を倒して終わりというわけにはいかない。

 その先の事も考えていく必要がある。



(こっちに来るのは倒すとして)

 これは絶対にやっておく必要があるだろう。

 放置する理由は無い。

 もし町の様子などが伝わったら、それこそ厄介な事になる。

 ただ、送り出した者達が帰ってこないとなれば、それはそれで問題だ。

 更なる調査がやってくる可能性がある。

 あくまで何らかの意図によって送られてきた場合に限る事ではあるが。

 もし、行商人や義勇兵などが単独で行動してるなら、そうなる可能性は低い。

 しかし、その可能性に賭けるわけにはいかない。

(そろそろ次の段階に進むか)

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