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68回 本隊、行動開始 3

 翌日。

 一晩中お楽しみの道具にされていた女達は、村にあった台車に乗せられて外に連れ出されていく。

 いずれも若い年代の者達ばかりで、一定以上の年齢の者はいない。

 それを残された者達は無念の表情で見送るしかなかった。

 連れ去られる女達の絶望にまみれた顔を見ながら。

 だが、残された者達も安穏としていられるわけではない。

 あらためて手足の片方をそれぞれ潰され、再起不能にされる。

 指はもとより関節も砕かれている。

 魔術や神の奇跡を用いれば復活も出来るだろうが、そういった治療には金がかかる。

 事実上、粉砕された部位は今後復活する見込みはない。

 加えて、目の片方も潰されていく。

 これで村に残った者達は、まともな日常生活が送れなくなった。



 それが終わってからユキヒコ達は、次なる目標に向けての行動を開始していく。

 村の者達は拘束して家に放り込み、戸や窓を塞いだ。

 外に逃げ出さないように処置をして、隣の村へと向かっていく。

 そして襲撃をし、一晩楽しんで朝を迎える。

 それから最初の村でやったような措置を村人に施していく。

 女は連れ去られ、残された者は日常生活が困難な状態にされる。



 これを何度か繰り返し、周辺にあったいくつかの村を制圧した。

 村はその体を為さない程に潰された。

 物理的に村はまだ存在はしている。

 しかし、そこに住んでいる者達が再起不能になった。

 もう村としての機能は求められない。

 そうしてから、今度は各村に数十人のゴブリンを配置した。

 次の作戦に移る為である。



 どの村もそうだが、自給自足してるところは皆無である。

 食料そのものはある程度揃える事は出来るが、全てを手に入れる事が出来るわけではない。

 栽培してない農作物などは外から手に入れるしかない。

 牧畜をしてないなら、肉もだ。

 海から遠い地域なので魚介類も外から手に入れねばならない。

 塩なども同様。

 食料だけでも、自給自足が不可能なのが分かる。

 更に農具につかってる鉄器などを入れれば、外から入手せねばならない物は膨大なものになる。

 これを賄う為に、行商人に頼るしかない。



 行商人もそこは分かってるので、あちこちの村を訪れ、必要な物品を売買している。

 こうした商人は村にとって生命線とも言える存在となっている。

 村に限らず、大小様々な町、極論すれば人の住んでる所の全てがこうした流通によって成り立っている。

 ユキヒコはこうした行商人を狙い始めた。

 理由や目的は、拠点への輸送を潰したのと同じである。

 最初は村に訪れた者達を狙っていった。

 それから、近隣の街道を行き交う者達を狙っていった。

 村と村を、町と村を結ぶ者達をとにかく襲った。

 そうして物資を手に入れていく。

 これにより、敵の間で流通してる物資を横取りする。

 その分だけ相手の社会に損害を与えていった。

 当然ながら、奪った分だけユキヒコ達は潤っていく。



 ここで求めていたのは物資だけではない。

 運搬してる馬車もだ。

 こうした輸送手段が乏しかったので、どうしても入手しておきたかった。

 それがかない、ユキヒコ達は機動力を手に入れていった。



 ユキヒコが捕らえていた村人を解放したのは、こんな頃だった。

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