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395回 何を見て、何を放置してるのか

 自分のしてきたことを書き出していく。

 実際に書き出すわけではないが、見える形にしていく。

 そうする事で分かってくる事もある。

 だが、これでは分からない事もある。

 自分が意識してない事だ。



 書き出せるのは意識してるから。

 なので、それほど難しいものではない。

 既に目に見えている、自覚があるものなのだから。

 しかし、そうでないものを明確にするのは難しい。

 もともと考えもしてなかったことなので、それに気づくのは不可能に近い。



 それを承知でユキヒコは思いついたことを書き出していく。

 そうする事で何かしらの傾向などが見えるかもしれないと思って。

 思考の方向性、これが少しでも見えるだけでも大きい。

 今までとは違う方向が分かる可能性がある。



 同時に、覚醒階梯で見えてきたものなどとも照らし合わせていく。

 結局、これが指針というか基準になる。

 それとかけ離れたものには意味がないはずだった。

 あるいは、今度は全く違った観点が必要なのかもしれない。

 どちらなのかは分からないが、それを知るためにも覚醒階梯と照らし合わせる必要があった。



 それらをこなしていき、新たな可能性を探る。

 しかし、結果はやはり変わらない。

 どうしても今までの二番煎じとなってしまう。

「おかしいな……」

 何が足りないのか?

 何が抜けてるのか?

 それが見えてこない。

 色々と試して、何が出来るのかは分かってきたが。

「これじゃないんだよなあ……」

 何が出来ても覚醒とは関係がない。

 ならば意味がなかった。

 無駄とまではいかないが。

 強いていうならば、この方向ではないというのが見えたくらいだろか。

「あと、残ってるのは……」

 何があるのか?

 それを探っていく。



 気になるものはある。

 漠然として掴みどころがないものが。

 だから見逃していたというか、見落としていたわけだが。

 なにせ、実体がないものだ。

 それにどんな意味があるのかとも思っていた。

 だから後回しになっていた。

 しかし他の様々なものはもう粗方試した。

 残ってるのはそれしかない。

「これかなあ……」



 色々試してきた中になかったもの。

 そもそも手を出しようがないもの。

 有るのか無いのかわからないもの。

 それでも最後に残ってしまったもの。



 それは、宇宙に存在するものではない。

 なんとなれば、宇宙と対になる、ありえない存在だ。

 しかし、残ってるのはもうそれしかない。

「うーん」

 そこに手を出すのは色々と心配だった。

 心配と言うより、何が得られるのかが分からない。

 何せ、何も無い場所なのだから。

 場所と言うか、存在というべきなのだろうか?

 だが、残ってるのはもうそこしかない。

「やるしかねえか」

 腹をくくって取り組むことにする。

 ユキヒコに残った、最後の未解明部分。



 宇宙というものの外側にあるもの。

 宇宙と対極のもの。

 宇宙を取り囲むもの。

「虚無…………か」

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