表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
391/428

391回 迷って悩んでも、やる事は結局一つだった

(とはいえ)

 心に抱えた空しさ。

 それとどうにか折り合いがつきつつあった。

 そんなところで考える。

(これからどうするかな)



 やりたい事は決まっている。

 イエルを倒す。

 転生先の世界にいた、調和やら均衡やら中立を唱えていた存在も。

 それらを倒さなければ気持ちに決着が付けられない。

 これだけは必ず達成しようと思っていた。

 だが、その為にはもっと力が必要になる。



 イエルはともかく、調和・均衡・中立は簡単にはいかない。

 その力は圧倒的で、今のユキヒコでは太刀打ち出来ない。

 相手の弱点が分かれば話は別かもしれないが、それも今は見当たらない。

 そもそもそういったものがあるのかどうか。

 見つけて一気に倒すのも良いのだろうが、まずは地道な方法をとるべきだと思えた。



(となると)

 やる事は一つ。

 更に強くなる。

 出来るなら、覚醒階梯を更に上げる。

 これが有効手段となるだろう。

 ただ、懸念もある。

(この上ってあるのか?)



 覚醒階梯というものが何なのかはまだ分からない部分がある。

 そもそも、なんでこんなものがあるのかも分からない。

 いったい何の階梯なのかとも思う。

 そもそも、覚醒していったい何になるのか?

 どこに至るのか?

 そこも分かってない。

 ただ、一段階上がるごとに超常的な力が使えるようになった。

 分かってるのはそれだけである。



 そして、この上限がどこなのかも分かってない。

 今までは漫然と色々と思索したりしていたが。

 今、宇宙すら越える段階に到達して考えてしまう。

 この能力は既に限界に到達してしまってるのではないかと。

 それくらい強力な能力だ。

 ここで打ち止めでもおかしくはない。



 しかし、それを決めつける事も出来ない。

 本当にここで終わりなのかもしれないが、まだこの上があるかもしれないのだ。

 どちらなのかは今はまだ分からない。

 それは調べるしかない。

 どこまでいけるのか、どこまで高まるのか。

 それを自分で見つけねばならない。



(面倒だな)

 今までもそう思ってはいた。

 能力の限界がどこなのか探りながら、やれる事は何かと考え続けた。

 実際に試したりして力の使い方を見つけたりもした。

 大きなものから小さなものまで、様々な発見があった。

 その中で、より大きな段階への道筋が見えてきていた。

 覚醒階梯の上昇は、そうして起こってきた。



 もし、更なる向上があるとするなら、そうした事をこなした後になるだろう。

 なのだが、それにかかる労力はとてつもなく大きい。

 上昇するとも限らない。

 そんな事に労力を割く必要があるのかどうか。

 それも悩ましかった。



(けど……)

 勝つ事を考えれば、やるしかない。

 やらないわけにはいかない。

 幸いにも時間はある。

 どれだけかかろうが関係がない。

(今度こそ)

 必ず勝つ。

 勝って精算させる。

 そのつもりでいた。



 そうと決まれば迷ってるわけにもいかない。

 早速行動する事にする。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


_____________________

 ファンティアへのリンクはこちら↓


【よぎそーとのネグラ 】
https://fantia.jp/posts/2691457


 投げ銭・チップを弾んでくれるとありがたい。
登録が必要なので、手間だとは思うが。

これまでの活動へ。
これからの執筆のために。

お話も少しだけ置いてある。
手にとってもらえるとありがたい。


_____________________



+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ