表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
134/428

134回 安全策をとっても、どのみち襲撃される事になっている

「そろそろ来るぞ」

 側にいるゴブリン達に指示を出していく。

 それを聞いた伝令役が潜んでる者達に指示を伝えにいく。

 街道沿いに展開するゴブリン達がそれを聞いて備えていく。

 鬼人、獣人、イビルエルフも同様に。

 手順は既に決まっている。

 あとはそれが上手く決まるよう願うだけだ。



 敵の動きは既に筒抜けだった。

 何せ、領主のいる所にユキヒコが潜入してたのだから。

 居合わせた全員の意識を操作し、ユキヒコへの認識を狂わされた為である。

 門番を狂わせて内部に入り、領主の館にも問題無く入れた。

 そして重要と思われる人物から必要な情報を聞き出し、彼等の会議にも忍び込んだ。

 その場にユキヒコがいる事も気づかなかった彼等は、重要な決定の全て口にしていった。

 なので待ち伏せする事は簡単だった。

 あとは実行の際にどうなるかである。

 こればかりはやってみるまで分からない事だった。

 事前にどれだけ準備をしてもだ。



 幸い敵の配置などはある程度分かっている。

 どこをどう狙えば良いのかも把握している。

 事前に出来る手は全て打ってある。

 不安が解消されたわけではないが、成功する可能性はかなり高くなっている。

 余程の不運が舞い込まない限り、おそらくどうにかなるはずだった。



 その為に兵力もある程度回してもらっている。

 市街の包囲と細々とした作業に500。

 残り800が襲撃に投入される。

 それでも敵の方が人数が多い。

 ほとんどが民間人であったとしても、抵抗されたら手間取る。

 そうならないように、序盤で優位を確保せねばならない。

 それが出来るかどうかが悩ましいところだった。



(どうにかなるだろうけど)

 勝算はある。

 可能な限り道具は揃えた。

 短時間ではあるが、それらの扱いについての訓練も出来た。

 また、今回はゴブリンだけというわけではない。

 他の種族も戦闘に加わっている。

 これらが上手く動けば勝利を得る事は難しくはない。

 ただ、勝つだけではどうしようもない。

 どれだけ損害をおさえる事が出来るか。

 そこが問題だった。

 今後を考えると、どうしても損害は少なくしたい。

 死傷者が出るのはやむを得ない事ではあるが。

(どうにかなればいいけど)

 悩みながら敵が来るのを待つ。

 引き下がるわけにはいかないのだ。

 やるだけやるしかない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


_____________________

 ファンティアへのリンクはこちら↓


【よぎそーとのネグラ 】
https://fantia.jp/posts/2691457


 投げ銭・チップを弾んでくれるとありがたい。
登録が必要なので、手間だとは思うが。

これまでの活動へ。
これからの執筆のために。

お話も少しだけ置いてある。
手にとってもらえるとありがたい。


_____________________



+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ