表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
118/428

118回 彼等の現在値、能力表記で見えるもの 4

『覚醒階梯 3』

 この項目も意味が分からなかった。

 それが何らかの進行過程というか、到達段階を示すものだというのは分かる。

 しかし、どうやって上がったのか、なにの階梯を指してるものなのか。

 そこが今一つ分からない。

 また、同じようなものが他の者達には見あたらない。

 グゴガ・ルも鬼人や獣人、イビルエルフにも見られない。

 確認出来るのはユキヒコだけである。



 ただ、これの効用については分かってる。

 ユキヒコが出来るようになった事。

 それがこの覚醒階梯と連動してるのは確かだった。

 これだけははっきりと分かっていた。



 まず、覚醒階梯1というのは一般人の段階である。

 普通の人間としての段階であり、ほとんど全ての者達がここにおさまるらしい。

 これは魔術を使ったり聖職としての修行とは関係がないようだった。

 邪神官やイビルエルフなどがこれを持ってないのだから。

 神と交信が出来たり魔術を扱えても、覚醒するとは限らないようだった。

 それらとはどうも何かが違うらしい。



 ただ、得られる効能は魔術や神より授かる奇跡に似ている。

 階梯2より得られる効果は奇跡や魔術によるものにはおさまらない。

 似てるように思えるが、何かが違うような気がした。

 何がどう違うとは上手く言えなかったが。

 ただ、自分にどういう事が出来るのかだけははっきりとしていた。



 階梯2で身体能力が大幅に強化される。

 これには五感の強化もあげられる。

 これらも肉体の一部であるのだから当然だろう。

 魔術や奇跡にもこうした効果をもたらすものはある。

 だが、これが永続的に続くのだ。

 それもかなり自由に効果を設定出来る。

 それほど必要無いときには、効果を一般的な人間の段階にまで下げる事も出来た。

 おかげで目や耳が鋭敏すぎて困るとか、力の加減が出来ないという事にはならない。

 必要な時に必要なだけ強弱を付けられる。

 これを何の負担もなしに行える。

 効果時間があるわけでもない。

 今更ながら、かなり強力なものだというのが分かった。



 また、階梯3になって得られたのが超感覚。

 超能力とかESPと呼ばれるものである。

 遠視や透視、意識を飛ばしたり精神に作用する力である。

 五感を超えた第六感などになるのだろう。

 相手の感情や思考を読み取る事も出来る。

 また、生命を持ってるならば虫や動物とも意思疎通が出来るようだった。

 植物などもどうやら可能なようだ。

 この力によって自分や相手の能力を識別・鑑定する事が出来てるようだった。

 ただ、物体に作用する力はない。

 離れた所にある物を動かしたりは出来ない。

 だが、それでもこれはかなり強力な力である。



(けど、なんでまた……)

 巨大な力が使えるようになったのはありがたい。

 しかし、何がきっかけなのかも分からず、どういう条件で上昇するのかも分からない。

(あれが関係してるんだろうけど)

 思い当たるのは一つ。

 この力が使えるようになる前に見えていた気の流れだ。

 それがどう作用してるのかは分からない。

 だけど、おそらくは関係があるのだろうとは思う。

(これも探ってみるか)

 どうやって調べれば良いかは分からないが、出来る限りの事はしてみようと思った。

 だが、それよりも先にやる事がある。

 こういう事が出来るようになったのだから有効活用しなくてはならない。

 これからの敵攻略に。

(さて、どう使っていこうか)

 自分に何が出来るのか、出来る事でどういう事を為せるのか。

 それをあれこれと考えていく。

 少しでも物事を有利に進めるために。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


_____________________

 ファンティアへのリンクはこちら↓


【よぎそーとのネグラ 】
https://fantia.jp/posts/2691457


 投げ銭・チップを弾んでくれるとありがたい。
登録が必要なので、手間だとは思うが。

これまでの活動へ。
これからの執筆のために。

お話も少しだけ置いてある。
手にとってもらえるとありがたい。


_____________________



+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ