梅
「どうも梅です、よろしくお願いします」
「どうもユメです、よろしくお願いします」
「ちょっと待て。夢ってなんだよ。俺達は梅だろ」
「梅ってUMEって書くでしょ?」
「うん」
「ほら、ユメじゃん」
「頭おかしいのか!なんでUだけアルファベットのまま読んでんだよ」
「いいじゃん、梅をユメって読んだって。ユメって響き、俺は好き」
「うるせえよ。響きでコンビ名変えるんじゃないよ」
「ユメはみんな大好き。ずっと見ていたい」
「何言い出した」
「俺達もユメ見せられる存在になろうぜ」
「だからうるせえよ。お前の発想、win-winとか素で使ってる痛いやつと同じなんだよ」
「そんなことない。win-winは乗っかるもので、ユメは追いかけるものだから」
「意味のわからなさでは同レベルじゃねえか」
「もう、なんなんだよさっきから。お前もユメ好きなくせに」
「いや、さっきからおかしいと思ってたんだけどよ、お前梅をユメって読んでるだけだよな?」
「うん」
「お前さっきから梅をずっと見ていたいとか、梅は追いかけるものとか言ってんのか」
「だった好きなんだもん」
「気持ち悪いわ。いいからネタやるぞ」
「あ、それは無理」
「なんでだよ」
「もう時間が無い」
「誰のせいだよ!もういいわ」
『どうもありがとうございました』