妹とただ幸せになる話
休憩している間に、書いているiPadが壊れてしまったので、何もできませんでした
おれの家は、父さんが家に居て、母さんが仕事に行って、おれに妹が居る
って言う事以外は普通だと思っている、まあそれも普通か
いつも通り、父さんが朝ご飯を用意して、みんな揃ってご飯を食べる。
ふっふっふ、おれは自慢じゃないが妹と物凄い仲が良い
「おはよう、今日は一段と決まってるな、妹よ」
「おはよーお兄ちゃん!そうでしょそうでしょ、今日はねー
お兄ちゃんと遊びに行くって、前から言ってたから、すっごい楽しみにしてたんだよ!」
こんな可愛い事を言ってくれるのは、何を隠そうおれの、可愛い、可愛い、実の妹なんだ
「そうかそうかお兄ちゃんも嬉しいぞ〜」
「そこ!兄妹でイチャイチャしない!」
そう言うのは母さんだ
「まあいいじゃ無いか、仲が良いのは良い事だろう」
父さんがそう言う
「しょうがないじゃん、お兄ちゃんいつも働いてばっかなんだもん
お母さんより働いてるじゃん。お母さんの方が休みの日が多いーよー
お母さんだって全然休み無いのにー」
おれには休みが殆ど無い。どれくらい無いかって言ったら…
先月は1回しか無かった
「いやーすまんな、おれは夢があるんだ」
妹の結婚式を見届けて、妹に子供ができても暮らしていけるくらいには、お金が稼ぎたい
「いっつも言ってるけどその夢ってなんなの?」
「秘密だ」
「秘密かー」
「そうだ!今日は何処に行く?」
「あっそうだね、何処行こうかー」
「山にピクニックにでも行くか?」
「うんうん行きたい行きたい!」
「お前山って好きだったか?」
「うーんどうかなー」
「じゃあどうして、そんな楽しそうなんだ?」
「お兄ちゃんと一緒に行けるから楽しみなんだよ!
で、何処の山に行くの?」
「鋸山とかどうだ?」
「へー」
「お前鋸山知ってる?」
「全然!」
「おお、勢いがあるな」
「うん!ワタシは勢いで生きてきたからね!」
「そうか!よしよし」
頭を撫ででやる
「ふふーん」
「お前が実の妹じゃ無かったら結婚したかったなぁ」
「そっ そう?」
赤くなりながらそう言う
「いや、当たり前だろう、なあマイファーザーよ」
「ああそうだな、だが本当に残念だ、俺の娘で、しかもっ
こんなに可愛い妻が居なければの話だがな」
母さんは、父さんの隣で顔に手を当てて、きゃっ
とか言っている
「だよなー」
「何言ってるの!二人して!」
「はっはっはー」
「もー!」
「牛になるのか?」
「ならないよっ!」
こんな事を話すだけでも楽しい
「あははっ」
「ふふっ」
おれが笑うと妹も笑う、ああ愛おしい、妹を守る為に生まれてきたのかもしれない
「ふー、じゃあ弁当作るか!ちょっと待ってろー今考えるから」
二人で台所に並ぶ
「うん!」
よし、弁当で何を入れるかだが
まずは定番の玉子焼き、唐揚げ、ポテトサラダ
取り敢えず切り込みを入れ、ジャガイモをレンジに突っ込む
「じゃあ唐揚げを揚げる用意をしよう、醤油と生姜と料理酒と鶏肉を取ってくれ」
「うん!」
妹が冷蔵庫に取りに行く………………鶏肉を取りに行く…………………
「よし!用意できたな」
鶏肉は手を広げたくらいの大きさだ
二人分だからこのくらいかかな?それを六個に切る
切った物をボウルに入れる
「此処に料理酒を満遍なく入れてくれ、おれは生姜を入れる」
「うん!」
醤油を入れて、菜箸を使い軽く混ぜておく
「おーけー、できたよ」
チンと音が鳴ったレンジが終わった様だ
そのままおれはジャガイモの皮を剥く
玉子焼きは妹が甘い方が好きだから、甘めのだし巻き玉子焼きにしよう
次は唐揚げだが山で体力を使うから、生姜醤油ベースで隠し味に蜂蜜を入れてみよう
次はポテトサラダか、カリカリに焼いたベーコンを入れて
少しだけ山葵を入れよう
ポテトサラダに山葵を入れると、食中毒防止になるからな
「よし!妹よ此処に今、皮を剥いたポテトが有る、ほどほどに潰してくれ」
生姜と蜂蜜を少し足しておく
「はーい!」
妹がジャガイモを潰している間に更に考えよう
よし!
取り敢えず彩りにプチトマト
アスパラガスも入れようか、ベーコンにでも巻いておこう
そろそろ最後かな?
うーむ、そうだなぁ、栄養補給に良いし、チーズを入れよう
チーズ単品だと少し物足りないから竹輪に入れるか
次はポテトサラダのベーコンを焼くか
因みにベーコンは、先に切って有る
取り敢えず焼いてる間に、ベーコンにアスパラガスを巻いて
そろそろ良いかな?巻いた物をベーコンだけで焼いてるところに入れて
ポテトサラダに入れる物は、カリカリにアスパラガスを巻くのは、しっとりにする
焼けたので取り敢えず小皿に置いておく
「ほどほどに潰したよ」
「じゃあ胡瓜を塩揉みして、水気を切って置いてくれ」
玉子焼きを作るか
玉子を三つくらい入れて、掻き混ぜて出汁と砂糖を加えて焼く
味醂の方が多いらしいがおれは砂糖だ、少し焦げ易いから注意しないとな
パパッと作って、次はーっと竹輪か、竹輪を四分の1くらいに切って
「終わったよー」
「おお、丁度良い竹輪にチーズを入れておいてくれ」
おれはー、唐揚げか
最初にやったから味が染みているはずだ
片栗粉と小麦粉を入れる
普通は小麦粉メインが多いが、おれはカリッとしてふわっとして欲しいから
両方同じ量入れている
あと火をつけておこう、揚げ物用の鍋に油を入れて、火をつける
「よし」
そう言って入れるのを止める
「できたよー」
「じゃあ混ぜておいてくれ」
「うん!」
おれはその間に…ああ、ポテトサラダ
コーンを冷蔵庫から取り出す
「混ぜ終わったよー」
「じゃあおれは揚げておくから、ジャガイモとコーンとベーコンを混ぜておいてくれ」
「任せて!」
菜箸を油に入れて、気泡が付いてきたら
揚げ始めるんだが
「混ざったよー!」
「そろそろ揚げるから、離れてた方が良いぞ」
「はーい!」
菜箸で一つずつ取って入れていく
全て入れ終わったら少し待ってひっくり返したりして
色が付いてきたから、バットに移す
「よーし!弁当に詰めるぞー」
「おー!」
「そして、詰め終わったのが、こちらです」
「どこに向かって、言ってるの?」
「ここはスルーするーところだろう」
「ここにはツッコミを入れていいの?」
「…」
「むー」
唇を突き出すような顔をしている
「ちゅーして欲しいの?」
「ち、違うもん」
「いやーお前は昔っから、甘えん坊だなぁ」
「こらこら!、そこのお二人さん、さすがにそれは…
家族だからいっか!」
母さんが乱入してきた
「ほら、母さんも、そう言っているだろう」
顔を近づける
「は」
「どうした?」
「恥ずかしいから!ダメッ!」
そう言って、自分の部屋に逃げていった
「おーい、外行く準備、しておけよー」
我が妹ながら揶揄い甲斐がある、妹である
「お弁当おいしーな〜」
「そーだね〜」
「…」
「…」
「空気が気持ちーな〜」
「そーだね〜」
「…」
「…」
「なー妹よ」
「なーに?」
「おれは〜おまえと居れて〜幸せだな〜」
「そっか〜ワタシもお兄ちゃんと〜一緒に居れて〜幸せだよ〜」
「そうか〜」
「「たっだいまー」」
二人で揃って言う
「おかえりー」
母さんの声だ
「おかえり」
父さんの声も聞こえた
さっさと靴を脱いで家に入り扉を開けると
パーン パーン
クラッカーの音が響く
「えっ!」
「「「誕生日おめでとう」」」
「あっ」
「今日、誕生日だろ?もしかして、忘れてないよな?」
「きょっ、今日だったっけ!?」
「本当に忘れてたのか?」
「あ、あの、今日は、久しぶりに、お兄ちゃんと、出かけられるって
思ってたら、あっという間に、時間が過ぎてて」
「うん」
「忘れてました」
「まあ、サプライズになったからいいか!」
「ささっ、主役は座って」
母さんがそう言って妹を座らせる
そして、テーブルには、豪勢な料理が並んでいる
「わぁ!」
「ふふふっ私、頑張ったんだから」
「みんな、ありがとう!」
作者も誕生日なので祝ってください
あと書いている途中で、ルビの振り方を覚えたので、ちょっと使ってみました