第一話 プロローグ
どうも。初めまして。
初心者なので誤字脱字が多いかもしれませんが宜しくお願いします。
オカルト系も好きなので専門用語が出てきても気にしなくても(読み飛ばしても)大丈夫です。
「ジングルベル、ジングルベル、鈴が鳴る」
今日はクリスマス。
それで今僕は、日本へ向かう飛行機の便に乗っている。
今までイギリスのケンブリッジにいたんだけど、今年のクリスマスくらい帰って兄弟たちと会ってみたら?と上司兼養父にいわれて帰国している所。
え?まだ12なのに上司ってどういうことかって?
ああ、それはね、こう見えても僕、大学生なんだよ。ケンブリッジ大学の。
えっへん。
それでイギリスのケンブリッジに研究所のある、
SPR(Society of Psychical Reseach)・・・直訳すると心霊現象調査会って所で研究員として働いているんだ。
あっ、もちろん、博士号は取ってあるよ。
僕がここにいる理由は、僕が世にも珍しい多重能力者だから。
3歳の頃、日本の孤児院で兄弟たちと遊んでいたら、突然車が突っ込んできて轢かれそうになったんだ。
それを僕がPK-MT(念力の一種)で止めた。
そこをちょうど今の養父に見られてそのまま引き取られたんだ。
それで5歳の時から検体として、論文書いて博士号を取ってからは研究員として働いているんだよ。結構危ない目にも遭ってるけど、僕、霊媒でもあるし珍しい力を持ったサイキックでもあるしで重宝がられてんだよね。
しかも頭もいいし情報収集力も機械テクも馬鹿に出来ないほど上手いし・・・。
やばい。
こうしてみると僕がいない間、調査の依頼があった時にみんなが苦労しそうな気がする。
そんでもって今すぐイギリスに帰ってきてくれと泣き付かれる可能性が・・・。
ま、でもそんときゃそんときだ。
今は大きくなっているはずの兄弟たちに会えることを喜んでいよう。
きっと大きくなったお互いを見て驚くんだろうな。
飛行機を降りると晴天だった。
イギリスではほとんど晴れの日がなかったから、思わず笑みがこぼれる。
そのまま出入り口まで歩いて行くと、そこには信じられないような光景があった。
あの時よりも皺の増えた院長先生と大きくなっている兄弟たちが、
【氷古 お帰りなさい】
と書かれた紙を持って待っていたんだ。
いや、驚いたのなんのって。思わず目頭が熱くなるほどに。
すると院長先生が近づいてきて、僕の手を握り、たどたどしい英語で喋る。
〔お帰りなさい、氷古君。こんなに大きくなって、僕は嬉しいよ〕
僕は日本語で返す。
「ふふ、ありがとうございます、先生。ただいま」
そこで兄弟たちも寄ってきて質問の雨を降らせる。
「氷古、お前大きくなったな。」
「見違えたよ」
「ねぇねぇ、大学生になったって、ほんと?」
「お土産なあに?」
「イギリスってどんなとこ?」
「英語しゃべれるのか?」
ああ、幸せだな。僕は全ての質問に答えながら思った。
その時は考えてもいなかった。
これがすぐに終わってしまうなんて。
この瞬間は思っていたんだ。
ずっとみんなと一緒にいられるんだと。
同僚とも、友達とも、先生とも、家族とも。
結論から言うと、つまり、
僕、神様のミスでしんじゃいました。てへぺろ♪。
イギリス行ったら必ず行きたい所No.3は、
1.SPRの研究所
2.ケンブリッジ大学
3.SPRの本部
です。