1/2
入学
目を覚ますと、俺はバスの中だった。
どうやら、バスに揺られている間に寝てしまったらしい。
「う~ん、あれ?俺なんでここにいるんだっけ?」
「お、起きたのかい?」
「君は誰だい?」
「僕の名前は山口 倫生だ。君と同じ正義高校に入学する一生徒だよ」
正義高校・・・?それが俺の入学する学校なのかな?
「とぼけた顔をしているけど、まだ寝ぼけてるのかい?」
「どうやらそのようだ。若干記憶が曖昧になってるみたいだ」
「おいおい、自分が入学する学校の事くらい覚えときなよ。変なやつだな」
確かにそうだな。寝ぼけてたっていっても自分が入学する学校の事も忘れかけてただなんて。
「どうやら、そろそろ学校についたようだよ」
無駄口を叩いていたら、学校についたようだ。
「でかいな~」
「ド田舎の山の中だしね。敷地だけは大量にあるんだろう」
そして、バスが校門を抜けると共にガシャン!!という重苦しい音が鳴り響いた。
「・・・・・・大丈夫なんだよな、この学校」