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6. 相棒

 ずぶ濡れの猫は、マスターにごしごしタオルで拭かれるのがお気に召さないらしく不機嫌な顔をしていた。白に黒のブチの模様をしている。

「この猫はマスターの猫ですか?」

「ああ。普段はその辺うろうろしているけど、飯と寝床のために帰ってくるんだ。あと、雨が大嫌いだから、雨が降ると急いで帰ってくる。雨が降り始めた時に店にボールが飛び込んできたら、それはボールじゃなくてこいつさ。」

 粗方拭き終わると猫はすぐにマスターの腕をすり抜け、店の隅のバスケットの中に潜り込んだ。

「もう眠いか?おやすみ。」

 そうマスターは優しく猫に声をかけた。そして私に話を続けた。

「こいつはこの街に来る前からずっと俺と一緒に居たんだ。相棒みたいなやつだよ。たとえただの猫だとしても、こいつが居れば俺は寂しく無いさ。」

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