表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
少年、異世界に渡る  作者: 野上月子
召喚士村 ~神に愛された一族~
99/485

少年、儚い手

今回は旬の視点とそして、ある人物の登場です。

とりあいず、どうぞ!!

ちなみに、これはこれからの物語へと繋がっていきます。

とても長い夢をみているようだ

俺の意識はとても遠くに沈んでいく


(旬・・・。起きて)


優しい声が聞こえる

俺は記憶の渦の中にいるような気がする


(大丈夫・・旬・・・が・・いるから)


その言葉は途切れている


でも、どこかで聞いたことがある声だった


誰・・・?


俺は目を開けられなかった


いや、意識が底に沈んでいるから分らない


その時、頭に撫でられる感触した


ジン・・なのかな?


でも、違うような気がする


違っていても・・温かいな・・。


俺はこの手を・・・知っている・・?


(・・・が・・・って・・・やるから・・)


俺はすぅっと意識を取り戻し

目を開ける


「ん・・・?ここは?」


俺はベットで眠っていたようだ


「あれ・・?俺確か・・」


思い出そうとする

俺は確か・・

あの村長と名乗る男に

魔法を倍返しされて・・


気絶したと・・


俺はバッとベットから起き上がり

部屋の外へと向かおうと動こうとすると


ガチャっと音を立て、誰かが入室してきたのだ


「おおっ、目覚めたんやな」


そこには、ラミアが水差しを持って

俺を見るなり嬉しそうに笑う


「う・・うん。こ、ここは・・?」


「村の宿屋や。旬。あんさんは3日間ずっと

 眠っていたんやで?」


「3・・3日!?」


あれからもう3日立っていたの!?


「村・・そ、そうだ・・すぐ追い出され・・。」「大丈夫や」


「え・・。」


「村のモンは・・もう、うちらを追い出さんよ。」


「そうなの・・?で、でも、どうして」


すると、ラミアは困った顔をして

水差しを家具の上に置いて


「・・実はな、あんたが寝ている間に

 大変なことがあったんや」


そう切り出すラミアに俺は


「大変なこと・・?」


俺はこてりっと首を傾ける


「俺が気絶している間に何かあったの?」


すると、ラミアが頷いて


「そや・・思い出すだけでなんか

 不思議な出来事やった・・夢だと思いたい

 ほんま面倒な出来事やったんや」


「め・・面倒・・。」


「まぁ、ウチの話を聞け・・今から起きた出来事

 を話したるから・・。」


思い出せば

旬が気絶している間

それは・・起こったのだ

                   *****



甲高い笑い声が聞こえる

それは、一匹の猫の王様が・・姿を現したのだ


それは、豪快な笑いなもので

一同が、静まるくらいなものだった


「にゃはっ」


(オマエ・・ナニモノダ!?)


アニマは警戒を最大になる

それはもう羊の姿をした草食動物は、目に秘めた

肉食を見せるのだ


猫の王様はビビるどころか誇らしく決める


「おいらは、ケット・シー。猫の王様なのさ」


剣を出して決めポーズ

その姿にジンが思わず


「お前・・あの時の猫・・か?」


すると、ケット・シーはニャっと鳴いて

ジンの方へと振り向いた


「あの時はありがとにゃ・・そうそう、これは

 お礼にゃ」


そういって何かを差し出す


「これは・・?」


「石にゃ、あげるにゃ。きっと必要になるはずにゃ。」


渡された石は、ジンも知っている石だったのだ


この石を見るなりハッとして


「!!これは・・!!」


赤く光った石を見てジンは驚くばかりだ


「なぜ・・お前がこれを?」


「ふふん、主の命令にゃ」


「あるじ・・?」


ジゼルが声を出す


「おっす、ジゼル君・・随分久しぶりにゃ。」


そういってジゼルの方へと振り向く

ジゼルは、困惑とそして・・


「・・・あのひ。いらいだ・・・けっと・しー

 ・・いや、りーふる」


リーフルと呼ばれた猫は笑うだけだ


それが、その召喚獣の名前だったのだ


「そうだにゃ・・お互いの考えを利害一致せずの

 別れ以来にゃ・・久しぶりだにゃ、他の仲間達・・

 そして・・リンド様」


リンドは驚いたようにを見た

それは、シュリやトリアスもそうだった


「お前は・・リーフル。なぜ・・ここに?

 一体・・いつから・・」


「そ、そうですわ。リーフル。」


シュリ達召喚獣たちも驚いて を見ている

するとニャハハっと笑いながら


「ちょっと、隊に紛れ込んでいたにゃ、まぁ

 でも・・復讐はもう終わっているみたいにゃ」


そういってにゃにゃっと鳴く

リーフルにラミアはリンドを見て


「なんや・・知り合いなんか?」


すると、リンドは険しい顔をして肯定する


「・・ええ、まだ村がまともだった頃に・・

 この者は・・召喚獣として主と共に

 いたのです・・あの事件後は、その人間と

 一緒に・・行方不明になったのです」


「行方不明・・。」


ジンは呟いた


ますます、このリーフルに謎が深まったと同時に

ジンは思うのだ


あの時、背後から話しかけてきた猫は

どこか・・恐ろしかったとジンは感じた


その当事者がここにいるくらい

ジンは冷や汗で一杯だった


そんなことを他所に睨みつけるリンド・・そして、ジゼルは

それは鋭い声だった


「おい・・どういうことだ?なんのために

 ここにきた!?ふくしゅうのためか?」


すると、リーフルは・・。


「オイラは、主の命令のためにこの村にきたのにゃ

 復讐?そんなのどうでもいいにゃ・・おいらは・・

 おいらたちは哀しみを終わらせるために・・

 でも、この少年が打ち破ってくれたにゃ・・

 おいらなどいらずに」


そういって楽しそうに笑う姿に

もう、ラミアやジンは訳が分らない


まるで、旬を知っていたかのようにラミアは

聞くのだ・・


「あんた・・旬のことを知っていたんか?」


すると、 はニコニコと笑って 


「正確には・・主だにゃ」


主・・?

それは、誰もが静寂する

だが、ただ一人・・。

ノエルは息を止めるかのように黙るのだ


当然、誰もノエルの変化には気づかない


ジンは不可解な顔をして


「主・・・?でも、ここには誰も・・。」


コテリっとリーフル首を傾ける


「いない・・?そんなはずないにゃ・・主は近くにいるにゃ

 ただ、気配を殺しているから・・気づかれないにゃ

 そうだにゃ・・主」


リーフルが目を向ける・・ソレは、誰も気配を感じることはない


「・・・!!」


リーフルが声をかけると姿を現したのだ

白いロープをかぶった

顔の見えない人が旬の頭を撫でている


「い・・いつの間に!!」


ソレは気配を感じることもなく

姿を現したのだ

しかも、自分の仲間である旬の傍に来て頭を撫でるのだ


「し、旬!!あんさん・・一体」


旬に危害を与える気ではないかとラミアは、警戒する

だけど・・。


「大丈夫にゃ・・主は、少年を脅かすことはないにゃ」


リーフルは大丈夫だとラミア達に諭すのだ


「えっ・・。」


ソレは、何かを呟いた

そして、旬の身体に魔法をかけている


ジンは目を丸くする


「回復魔法をかけている・・!?」

「ほんまや・・一体、どうなっているんや・・。」


ますます不可解と感じるラミアとジン

だけど・・。

旬の身体は光りそして先ほどまで苦しそうに歪めていた

顔が安らかになる


旬の小さな手を握って

ソレは、何かをつぶやいている


「   」


「   」


二つ言葉を呟いた

何を言っているのか当然聞こえない


でも・・一つだけ分かったことがあった


まるで、この国の言語ではないかのように・・。

黙っているが・・・ソレは、安心したかのように

立ち上がる


皆、動ける人間はいなかった・・だけども


「あ・・あなたは・・なぜ・・ここに!!」


ノエルがその人物が誰なのか気づいた


すると、ソレは、シークレットサインをした

口元に手をやって・・。

内緒・・っと。


「そんな・・・。」


ノエルは困惑した顔になる

ソレは、 の所に戻り


何かを囁く

するとリーフルは・・。


「はい、にゃ。帰りますにゃ」


そういって主に着いていこうとする

当然、誰も動くことはできなかった


それは、不思議すぎることだ


唯一、言葉を話せたのは・・

ノエルだった・・。


「待って・・!!貴方は・・敵なの・・?

 それとも・・。」


すると、それは振り返る

また、内緒の仕草をする


そして、ソレは、杖を大きく振りかぶる

陣が現れ


中から・・召喚獣が一体現れた


「ワイバーン」


神々しい姿をした龍はグルルっと鳴き

ソレの手を舐める


ソレは、ワイバーンの背中に乗る

リーフルと共に


そして、空高く飛び立っていったのだ


その光景から

皆、一言も喋ることができなかった

それは、不思議な体験だったのだ


敵?

味方?


よく分らない人物に彼らはただ動けずにいたのだった


そのことを知った俺は・・・。

あの時、感じた温かさは・・・どこか知っているような

気がしたのは・・。


もしかしたら・・嘘ではないのかもしれないと

感じたのだった・・。

ソレは、旬を知っています。

何者かは各自考えてみてください。

意外と簡単かもしれませんよ・・?

では、またどうぞ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ