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少年、異世界に渡る  作者: 野上月子
第5章 ~ある学者の忘れ形見~
58/485

少年、死者蘇生の行方

58話目になりました、さぁこれからどうなるのか面白くなりそうです。

まぁ、衝撃的なことばかりな58話目

では、どうぞ。

あの方は昔はそうではなかった

優しくて暖かくて

普通の方だった。

何時からこうなった?

何時から、変化した?

微妙な所・・分らない


誰か教えてください。

あの方が笑ってくれる方法を

それが分ればきっと、私たち従者は泣くこともなく

あの方に仕えることができるはずだから・・・。



              ****



「生き返らせるってそんなこと可能なの?」


「いや、事実的は、無理なんだよ・・。

 魔法を使えても人を生き返らせるのは色々

 負荷を背負う」


「・・負荷。」


確かにありそうだ・・。

それは・・俺には・・難しいことだ


「クロスは誰かを生き返らせたいと思ったことあるの」


すると、うつむいて


「いたとしても、自分はしない。何故なら

 その人がいた時間と今の時間は交わうことなど

 ないのだから・・。」


そう言ったきり、クロスは黙った


「・・さぁ、行こうか」

「行く?」


「ああ・・シーフの・・えっと、ラミアさんかな?」


「そうやけど・・あんさん、うちの名前まで知っとるのか!?」


「・・・まぁ、それも情報ってことで」


そういってフゥっと、上品な仕草をするクロスにミリカは俺の横で

ヒソヒソと。


「細かいことは気にしない方がいいわよ。クロスお兄様のことは

 昔からこうだから・・軽く怪奇よね」


軽く怪奇・・まさに、その通りだ。


「クロス様、どこに?」


彼は、ルークの問いかけに答えるよりか

ただ、スッと見つめるのだ・・頂上を。


「・・影が、どうやら頂上に続いているようだね」


「・・まぁな。あんさんも分るのか?」


「・・自分はこれでも・・裏稼業している身だからね」


そういって、クロスは歩きだした

これ以上何も言わない

そして、マイペースすぎる人物だとクロスを見て思ったのだ


「あ、クロス様待ってください!!」


クロスを追いかけるルーク

その姿はまさに、ご主人様と犬って所だ


「やはり、元の主がいいのかしらね・・あのバカは。」


悪態をつくミリカ


「仕方ないよ。ルークさんも心配なんだよ。クロスのこと」


そう、クロスのあの瞳

何か・・大変なことをするんじゃないかと思うくらいだ


「・・・そうね。」


ミリカは何を思ったのかただ目を伏せるだけだ


「それよりどうする?旬。」


ラミアが隣で俺を様子を伺っている


「・・影は続いているようだし・・俺らも行くかな」

「そうやね。」


そして俺はクロス達を追いかけるように歩きだしたのだ


生い茂る草を刈り取りながら俺は思っていることを吐露する。


「結局究極の願いって・・死者蘇生なのかな?」


「あら?旬、まだその話は続いていたのね。貴方の中では」


歩きながらミリカは聞いてくる


「まぁね。死者蘇生って、魔法では簡単だと思っていたよ・・でも

 今、気づいた・・それは無理なんだって」


そう、俺がいた世界は魔法は万能で

そして、俺達ができないことも出来てしまう

そう考えていた。

だけど・・今は。


「・・・そうね、魔法は万能ではないわ。」


ミリカもどうやら同じように分かっているようだ


「そやな。うちらも魔法を使うけど・・同意するわ。

 ただ、哀しくなるだけやな・・。」


「ラミア・・?」


ラミアもたまにする顔

どうやら死者蘇生はラミアの過去を遡るようなものだ


「うちも孤児やったから、分る・・だけどな。

 うちらの世界でも有名な話なんや・・死者蘇生の成れ果てを・・。」


「成れ果て・・。」


ゴクリっと生唾を飲んだ


「ど、どうなるの?」

「うちも詳しいことは知らん。だけど、想像はできるやろ?」


「・・・そうだね。」


想像はできる・・グロイ方向で。

なんだか、気持ち悪くなりそうだ・・。


「それはそうと・・。」


ハァっとため息を吐く


「しかしまぁ・・こんな茂みが深い所で

 なんで道が続いているだろうなぁ」


「あら?あたしはこういうの面白いわよ。幻でも痛みがあるもの」


そう痛みに対して豪語するミリカにラミアはため息吐いて


「・・アホか、痛みがでるなら最悪やん」


どうやら呆れているようだ


その時、ザザザッと何かの音がした。

ハッとして俺はキョロキョロと周りを見る。

何か近づいている・・?


「・・・どうした。旬?」

「何かが近づいてきているみたい」

「そやな・・森がザワザワと騒ぎ始めとるようだ」


ミリカはハッとして


「儀式が始まる・・!!」

「どうやら、そうみたいだね」


「きゃぁ」


可憐な声を出すミリカ

俺とラミアはと言うと・・。


「「うわぁ、いつの間に」」


品のない声だ。

まぁ、驚いたから仕方ない

クロスはマイペースに笑って


「あまりにも遅いから、自分が待っていたんだから

 遅いよ、君。」


「はぁ・・それは申し訳ない」


とりあいず謝ることにした

それよりも、音のことを話す


「なぁ、なんか降りてくる音がするけど」

「音・・?」


そう、先ほどから音がするのだ

ザザザッとした何かの音が


「儀式が始まる前に足止めの音だよ・・」


どんどん、ザザザザッと音が大きくなる

どうやら、下へと何かが降りる音がする。

それも近い音だ。


「兄上・・真っ向対決より従者&部下を使うのか」

「・・クロス・・・?」


「ふっ、それならば・・こちらも考えがある」


すると、どこから出したのか

魔法道具のようなモノを出す


「皆、聞いて。自分が魔法道具を出すから乗って」


そこには、空飛ぶ絨毯を出していた

まさにファンタジーってやつ?

しかも、何気に空飛ぶ絨毯

なんなの、これ!?


「さぁ、早く」


クロスの急ぐ声に俺は迷わず乗る


「絨毯よ、浮かべ!!」


その声を聞き、絨毯は上へと上がる

その瞬間、刃が向かってきたのだ


その刃を見て

従者&部下たちは、胸糞悪い顔をしていた


もし、俺達が絨毯に乗っていなかったら串刺しだろう

そんな、感じだ


「危なかった・・!!」


俺は安堵するクロスはクックックと笑う


「怖かった?でも、スリルあったでしょ?」


すると、全員ピクリっと反応し

怖い顔でクロスを見上げる


「スリル所じゃないよ!!」

「そや、危なくうちら全員、串刺しやで!?」


「お兄様、いくらなんでも・・危ないです」


ミリカの反撃に、クロスはむぅっと頬をふくらませ

いじける。


「でも、なんで最初からこれを使えばいいじゃない」

「そやで?うちの探知いらなかったやん」


三者三様呆れる

最近多くないかため息を吐くのを!?

なんだか、幸せは既に逃げているような気がする!?


「仕方ないよ。思い出したばかりだったから」


マイペースすぎるクロスに全員何も言えない

こんなんで、いいのか王子は!?


「けど、なんでうちらを・・?」


ラミアはわからなさそうな顔をする


「・・まぁ、兄上のことだ。自分らを消す気だった

 あの人は、自分を嫌っているようだから」


「・・嫌っている?」


「・・血のことや、その他劣等感・・色々さ。」


クロスは、淡々といったのだ

絨毯は真っ直ぐに頂上に向かう


そして、見えてきたのだ

この奇妙な、儀式を

その禍々しさに


「なんや・・あれ。」


毒々しいものだ。

俺は、恐怖を抱いた。

真下では、トウリが驚いた顔をしている


「さぁ、降りるよ。」

「・・降りるってこの高さからか?」

「む、無理だよ!!」


「ふん、じゃぁ、自分が先に降りる」


するとヒョイっと降りていく姿に皆、開いた口がふさがらない

だが、ルークだかは


「さすが、クロス様だね・・じゃぁ、僕も」


ヒョイっと降りようとするとガッと誰かが裾を握る


「うわっ、何するんだ・・って、ミリカ様」


「あんた、従者のくせにあたしを置いていくなぁぁ」

「わぁぁぁ」


一緒に降りていった二人に合掌した俺

さてと、俺も行くかな。


「よいしょっと」


そういって杖を持つ

もう一つ・・本は、共鳴すら無い

俺は、二つを大事そうにもってピョンっと降りる


「あ、うちも」


そういって子供の俺を抱きしめるように下へと降りていく

予想外のことに俺はもう・・。


「ちょ、ラミァァァ」

「ふん、抱心地ええわぁ~」


嬉しそうに笑う姿に何も言えない

ってか、もう下が見えているぅぅぅ

仕方がない、当初の予定通り

魔法を使う!!


そして降下していく中、俺は杖を持って


「風よ、我に力を貸しその力を持ち守れ

 ”エアロ”」


その途端、俺達を包むように降下していく

そしてフワリっと俺達を守るように下と降りていく


「ふぅ、怖かったわぁ」

「ラミアが無理やり俺に着いていくからだよ」


そんな、会話をしていると

驚いたように、トウリが俺達を見る


「な・・貴様ら!?」


「・・こんにちは、兄上」


ニコっと笑ったクロス

すべては、そこから始まるのだ



クロスは基本的マイペースで、はっきりいえば空気を読めるようで

読めない少年です。


でもってルーク・・なんだか、犬っぽくなりましたね。やはり、元主だから

         しょうか?


そして、ミリカ・・彼女はきっと玩具を取られた子供のようにクロスに妬いている         のです。


色んな、思惑によって59話目と続きます。

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