少年、欲望の行き先
さぁ、28話目になりました。
まだまだ、50話は遠いですね~。
なんとか追いついていきたいですが
修正が忙しいのでまずまずです、
さぁ、少年シリーズ28話
では、どうぞ、
世の中には俺以上に権力を持っている奴がいる。
だけども、その権力に逆らえば何をされるか分かりはしない
それがすべて正しいかも分からない
だって、それが悪だと人がいえば
彼らにとっては正義でもある
嫌になるよ・・・。
悪だと騒ぐ者と正義と騒ぐ者
どちらも正義であり悪でもある。
今の俺にはどちらに対しても答えなんて
出るはずがなかった・・ただ、それだけのことなのさ
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「な・・お前はなぜ出てきた。」
男はその騎士風の男を知っているのか威嚇する
騎士風の男は冷血な眼でその騒ぎを起こす者たちを睨む
「・・あの石を五百万ルナで落札をしたのは我々だ」
ザワっと周りが騒ぎ始める
「な、なぜ!?」
すると、ピシっと首元に剣を突きつける
「ヒィ」
男は思わず頭を抑えて身体を守るような体制をする
「答える必要がない。」
「他の者も、これ以上騒ぐなら・・この場で
斬り捨てる」
それは、非情な一言だった
すべてに否定が許されない
その一言だったのだ
俺は、その場を動けなかった
何故か蛇睨まれた蛙の気分だった
「ほぉ」
騎士風の男は俺を見て、ニィっと笑った
でも、そのあと、目線を変えある人物を射抜く
それは、隣で強い殺気を放っている存在
「・・・。」
ジンだ。
まるで因縁があるかのように強い殺意を感じた
俺は、その瞳に恐れた
その瞳は揺るがない瞳に・・。
フッと騎士風の男は笑い
俺たちから目線を外し、前へと歩いていく
そして、会場の前にいるチーフにこの宴の終わりを告げる
「チーフ、さっさとこの場を終わらせろ
これが、その金だ、受け取れ」
その小切手らしぃものが仮面男に渡される
その途端、仮面男は困惑顔が嘘のように笑みを浮かべる
そして、優雅に礼をし
「今回は、これで終了致します。尚、今回の商品に関しては
我々が厳重に保管した上でのお渡しとなります。」
とその説明に皆が納得していると
騎士風の男だけは違った
「・・それでは遅い」
「え・・。」
その場に静寂が訪れる
「い、今なんと」
「それでは遅いと申しているのだ!!」
「そ、それは困ります」
「私に逆らうのか?チーフ風情が」
「お、おやめください。」
仮面男は騎士に剣を向けられる
静寂という支配が訪れる中
俺は、もはや困惑以外・・何もない
側で傍観していてラミアが冷めた瞳でこのやり取りを見つめる
「これが、現実や」
「え・・。」
「上の者が権力を使うそれがこの世界の現実
孤児院の奴も・・な。」
「ラミア・・。」
歯を食いしばって耐える姿は痛々しかった
騎士と仮面男は対峙している
当然、騎士は逆らわなかったら
恐らくこの会場は血を見ることになるだろう
「わかりました。」
チーフは真顔になっている
もう笑は消えて無の瞳だ。
あるのは、そう・・切り詰められた違和感だけだ
「懸命な判断だ。」
仮面男は、真剣な顔になって
その騎士風の男に向き合う
「貴方様の願いを叶えます
ただし、後悔しないでくださいよ」
その仮面から見える瞳はとても暗くて底の無い瞳だった
俺はふいに恐ろしく感じた
まるで何かの契約のようだと・・。
騎士風の男は、顔色も変えずに
「・・・心得た。」
そのまま、仮面男は石を取るためにガラスケースに触れる
すると、暗号が出てくる
「ふぅ。面倒ですね」
素早く解除していく姿はさすがはこのオークションの主だ
”ロック解除”
「では、後悔なさらぬように」
「・・。」
黙ってその商品の石を受け取り
その場から颯爽に歩いていく
当然、騎士風の男はジンを一瞬だけ睨み
そして去っていく
「では、これで終了と致します。お帰りの際は
足元にお気を付けてお帰りくださいませ」
その合図と共にそこにいた俺たちを含め
全員は、散っていく
俺に至ってはあせっている
「ど、どうするの?」
俺は聞くと、ジンは
「大丈夫だ。もう手は打ってある」
「ほな、旬。行くで」
そういってあいからず俺を引っ張るラミア
一体どういうことなんだ?
俺は、会場の外に連れていかれる
当然、何も知らないままだ
人通りも無い所で止まる
「こんなところに止まってどうするの?」
「まぁ、見とけ。ラミア」
「ああ、わかっとる」
手と手を合わせるラミア
それから、呪文を小声で言う
「うちの力の一つ”探知能力”」
すると、無数の影のようなものが出てくる
「こ、これは」
影は糸のように広がっている
「うちの力や。これで石は分かる。」
一本の線は、直線だ
「行くぞ!!」
ジンはさっさと俺を置いて行ってしまう
「ジン・・。」
何を考えているの?
俺に何を隠しているの?
先ほどのあの騎士風の男の瞳
まるで、ジンのことを知っているようだ
一体・・何が
俺の不安にラミアに伝わったのか
俺の頭をポンポンと優しく撫でる
なんで、ラミアも俺を子供扱いするのかな・・?
でも、嬉しかった
その手が・・。
「大丈夫。うちがいるさかい。安心せぇ」
「・・ありがとう」
そう言ってくれると俺はホッとした
緊張が解けたみたいだ
だけど・・。
まだ、謎は残るばかり
ラミアは俺の手を引っ張る
「ほな。行こう」
「・・うん。」
俺はもう、どうすればいいか分からないくらいだ
何もかも頭の中は混乱ばかり
でも、一つだけ分かることがある
それは、遺跡こそがすべてを明らかにしてくれるすべてだ
そんな気がした。
ラミアに引っ張られながら俺はある場所まで歩く
当然、糸はずっと繋がっている
俺は、ただ走るだけだ
何も感じない
ただ、あるのは疑問だけだ
歩いていくうちにラミアは、ピタっと立ち止まって
「おっ、ここか。」
糸はそこで切れていた
「・・ここは。」
そこは、寂れた遺跡・・それも、どれくらい経っているのか
分かりもしない遺跡
「ビンゴや、馬車があるわ。」
馬車が一つだけあるのを見てラミアはニィっと笑う
俺はその馬車を眺めて
「・・あれは・・?」
「シッ!!」
俺に黙れと合図をするラミア
馬車から降りてきたのは先ほど騎士風の男
そして、騎士に手を借りて降りてきたのは
「女・・?」
ヴェールを被った謎の人物だった
もちろん、この姿からは当然、女だろ分かる
でも、どこか違和感があった。
その違和感が多分ヴェールだと思ったが
それだけじゃないような気がした
その王族一行が遺跡へと中にはいり消えていく姿を見届け
隣にいるジンは、険しい顔をして
「やっぱり・・来たのか」
ジンがポッリっと呟いた
「ジン?」
ジンは険しい顔で王族一行後を眺めている
そして、俺たちに気づいたのか
安心させるように笑うジン
でも、どこか変に感じたのだ
「・・・すまない。」
「え・・。」
いきなり謝りだすジン
俺はただジンに言うのだ
「どうして謝るの?」
「お前は・・いや、お前たちは我に何も言わない
だけど・・もう、お前は分かっている・・そうだろう?」
「・・。」
「・・・。」
二人は同時に黙る
それは沈黙だった。
確証がない
でも、なんとなく分かる気がした
「俺に話せない事情があるんだよね?」
「ああそうだ。」
肯定するジン
俺はジンの知らない所が多い
仲間だからこそ知りたい所もある
だけど・・。
「待っているよ。」
「・・。」
「お前が俺達に話してくれることを」
「・・・ああ。多分・・それは近いだろうな」
今ここで事実を話してくれてもきっと本心は語ってはくれはしない
だから待つ。
いつかジンの口から俺たちに本音を話てくれる日を。
ラミアは、俺たちのそばにきて
「大丈夫や。うちらは仲間やから」
「ああ・・そうだな」
もし、その答え何になるのか分からない
恐らく、ジンから語られることは
俺の人生を変えることでもあるだろう
「何があっても我たちがいるから安心しろ。」
「・・うん。」
俺は不安で一杯だった
何もかも分からない
何もない自分がいる
すべての因縁が動きだしているような気がしたのだった
あの騎士風の男は何者で
そして、何故、あの石が必要だったのか
それが明らかになります展開しだいでは。
追加エピソードもそろそろ描く予定なので
楽しみにしていてくださいね。




