少年、久しぶりのロザ
今回はロザさんが出ます。では、どうぞ
英雄は昔いた。
でも、もう誰もその名前を知らない
知ることは無い
なぜなら・・忘れ去られてしまった英雄には・・。
もう誰も名前すら覚えていない
今も彼は・・あの山で亡霊として存在しているのだろうか?
~忘れ去られた亡霊より~
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ギルドから公園を向けて
歩いて十分くらいの場所に、ロザの店がある。
そこには、園芸品、雑貨品など置いてある
店主ロザの店なのだ。
旬とラグナがロザの店による
「あらぁ、いらっしゃぁい~」
ニコニコっと笑顔で接客するロザ
あいからず、背景に薔薇が見えるのは錯覚じゃないと思う。
「ロザさん、おはよう。]
旬がそう挨拶すると、旬の姿をみたロザは嬉しそうに
「おはようございます~あら、珍しい組み合わせね~」
背景の薔薇がハラハラと落ちながら
麗しく優雅に笑うロザさんの姿が見える
確かに珍しい組み合わせかもしれないね。
ラグナさんと俺・・ギルド以外の接点ないからね。
「ああ。久しぶりだな。ロザさん」
ロザに挨拶するラグナ
「ラグナさんも、あいからずギルドでお忙しそうで~
いろいろ噂は聞いていますわ~それより、今日は
何か御用かしら~?」
ロザがそう聞いてくると、旬が口を開く
「うん。ロザさんの依頼を受けにギルド協会から来たんだ」
その言葉にロザは驚いた顔をする
「あら・・旬くんがギルド協会にまぁまぁ。」
「で、ちみっこは、半人前だから俺がそのサポートというところさ
今日が初めてのおお仕事という訳さ。」
「あら、記念すべきなのね。これは、嬉しいことね。
旬くんの依頼人になれることが。」
ニコニコしてくれて旬の依頼人になれたことが嬉しいのか
背景の薔薇がブワァァァっと咲いたのだ。
なんていうか・・改めてある意味すごい人だなぁ・・っと思った
「とにかく、依頼はなんだ?」
ラグナがロザに問いかけると・・。
ロザはハァっと今度は、薔薇が萎れていくのだ
浮き沈みが激しい人だなぁ・・っと旬は思った
「実は、薬草の在庫が少なくてね。このままじゃ、聖女祭で売る
薬が作れないの。」
「でも、この間で売ったあの薬草じゃ駄目なの?」
「なんだちみっこ、この店で薬草を売ったのか?」
「うん。俺もお金が困っていたから。」
旬は以前、このロザの店で薬草を換金してるのだ
目的は・・まぁ、この世界のお金が必要だと思っていたのだ。
だから山で採れた薬草を換金し渡した
その時は、ロザがとても喜んでいたのを旬はよく覚えている
「そうねぇ、あれだけじゃ足りないのよ。この聖女祭の時
怪我をする方が多いの。そのために傷薬用の薬草がとてもいるのよ。
それに仕入れもしたいけどこの聖女祭だから大混雑するのよ」
確かに、今日は準備だけどもすごい混雑しているのが分る
仕入れも難しそうだ。
「だから、俺たちに依頼したという訳なんだ」
「そういうことよ。依頼受けてくれるかしら?」
すると、ラグナがうなずく
「もちろんだ。で、なんの薬草だ?」
「薬草は、キュア草。とても綺麗な宝石のような薬草よ。
綺麗な緑色をしているからわかりやすいと思うわ」
見本を見せる
「ああ。この薬草か。」
「そうなのよ。分かったかしら?」
「ああ。もういい。」
営業スマイルするロザに欠かさずに旬は問いかける
「でも、どこに生えているの?」
すると、ロザは指をさした
「あそこよ。あの山。」
その途端、二人にして黙る
「「・・・」」
互いに顔を見合わせるラグナと旬
「薬草の宝庫と呼ばれる・・あら、どうしたの?」
すると・・ラグナと旬は話を始めた
「・・・討伐用の魔物もあそこか」
一枚の書類を見るラグナ
旬は腕を組んで
「・・・なんか、ルリリさんそれを知っていてわざと?」
ルリリさんが今回の依頼をしてきたのだ。
絶対わざとでしか思えない
「・・だろうな。あいつめ・・まぁ、いい。」
「あの~二人共?」
ロザは話がついていけないのかかなり困惑している
「ああ、ロザさん俺たちはこの仕事を受けるぜ
少し驚いただけさ」
「俺もです。もちろん、精一杯頑張りますよ!!
ロザさん」
ラグナの言葉にロザはパァァァっと顔が嬉しそうになり
その途端萎れている薔薇がきれいに元に戻った
その時旬は思った
本当にこの人の背景の薔薇はなんだろう・・と思った瞬間だった
「まぁ。それなら頼むわね。お礼も弾むわ。」
「それは楽しみだな。いくぞ、ちみっこ」
「うん。じゃぁ、薬草を手に入れたらまたここにきます」
「はいはい。楽しみにしているわね。」
俺はロザさんに別れを行って
ラグナさんの後を追う
「ラグナさん、このまま山に向かうの?」
「ああ。ご丁寧なことにルリリの奴転移の札も昨日俺に渡したんだよ
最初はどういうことかわからなかったが。どうやら、そのためのようだ」
「ああ・・なるほど。」
そして、ラグナはバックの中に転移の札を見せる
どうやら、事前にラグナに渡していたようだ
「遭難するから?」
旬はあの山に最初に落ちた場所であるからこそ
遭難しそうになったことがあったのだ。
もちろん、そんなことは言えないが・・。
「ああ。それもあるが危ない魔物が出た場合逃げるためさ
あそこは危険な魔物がたくさんいるからな。」
「・・・もしかして、一番危険な魔物とかいるの?」
すると・・顔を曇らせたラグナが・・。
「ああ。あの山には、誰も討伐したことがない魔物がいる。
・・名前は、マジック・ウィザート。忘れ去られた英雄の亡霊さ」
「英雄の亡霊・・。」
あの時、対峙した魔物の・・か。
ラグナは門に向けて歩きを進める
もちろん、旬も同様だ。
「どういう魔物なの・・その、マジック・ウィザートって・・?」
そう、肝心なところはよくわからなかったのだ。
ただ、ウッズさんも忘れ去られた存在しか教えてくれなかったけど・・。
「昔、シュネーがまだ国として成り立っていない頃に活躍した魔導師がい
たんだ・・だが、原因不明の事故があの山で起こったんだ・・そして、
その英雄は死んだ。」
その様子がやすやす浮かぶ
英雄が山で死んだ瞬間を・・。
「それ以来、何か理由があるのかないのかわからないが。
亡霊としてあの山にいるんだ。かなり、強力な魔法でな。
誰も奴を討伐なんてできないんだ。」
「・・・なるほど。」
だから、あの時、異常に強い魔法が働いたのか
どうりでいくら攻撃しても効かないどころか・・なんていうか
攻撃するたび強くなっていったのだ。
でも、自分は知らずにもっと戦いたいと思ってしまった
それはよく覚えている
覚えのあるあの・・不思議な感じは・・。
もしかして・・?
「まさか・・その討伐?」
すると・・ラグナは首を横に振り
否定する
「いや、さすがにちみっこにそんなことはさせないさ。
今回は、フリーズバードさ。シュネーの山の
3合目辺りに目撃情報が出ているからその討伐さ」
「どんな魔物なの?」
「氷系の魔物だからな。これは、魔法を使えるものが
討伐に向いているんだ。もちろん、俺もサポートするから
安心しな。あんなに危ない魔物には近づかないようにするからな」
まだ、ギルドの新米だし。
マジック・ウィザートの相手はさすがに無理と判断されたか。
確かに、危ない魔物を相手はさすがに・・ごまかしきれないし。
今回は、そのフリーズバードの討伐か。
よし、頑張ろう!!
そう思い切って歩く旬
「という訳で、薬草兼討伐に行くぞ」
「あ・・うん!!」
旬とラグナは門を向けて
山へと歩き出したのだった。
やはり、旬とラグナは山に・・・。
次回は、山に向かって・・さぁ、どうなるのか?
お楽しみに~




