少年、出会うヒト・・・そして・・。
さぁ、オークションの始まりです。
この物語ですべてがわかります。
では・・どうぞ。
俺は、オークションに行くことになったけど
これからどうなるか分からなかった
ただ、ジンが言っていた
俺が思うような世界ではないことを・・。
いったいどういう世界なんだ・・?
俺には、その世界の理屈が分からない
だって、俺には・・。
俺の世界があるんだから・・。
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「へぇ~これ本当にオークション会場?」
俺は目の前に見た建物に疑問になる
その目の前に見えたのは女神像や天使像があり
まるで、宮殿のような華やかがある。
だからなのか、会場としては浮世ばれしている。
「仕方ないことや。神話の街なんやからな」
仕方ないという一言で片付けられる始末
俺はもう疑
俺たちは、封じられた遺跡の道として必要な石を落札するために
オークションにいるんだけど
思ったより、妙な所に来たんだよね
「しかし、まぁ。広いなぁ」
「たしかに、広すぎるよ」
俺とラミアがその建物の中の広さに驚いている
もう、豪華と広さで目から鱗だ。
俺はとにかく座りたいと思ったのか
周りをキョロキョロして
座れる所を探し
「ラミア、あそこに座ろうよ」
「そやな」
空いている席に座る二人
ただ、一人、呆然としている者がいる
「どうした?ジン?」
「・・あ、いや。申し訳ない」
そういってジンは俺の隣に座る
そのジンの不自然の行動に気になった
何かを見ていたのか
俺は思わず目線を追う
二階からもこの会場は見えるようになっているのか
見通しの良い所からは黒いカーテンで覆われており
誰かがそこにいるのは分かる
周りには騎士が隣についており
どうやらその中の人物はタダ者ではないようだ
「あれは・・?」
俺は思わず聞くとラミアは俺にコソっと耳打ちしてくれた
「ああ、あれはな。来賓の席らしぃで
なんでも、かなりの高貴な方のようや」
「高貴?」
「恐らく王族や・・それも、高貴な身分やな。」
ラミアが説明するとジンは神妙な顔になり
「・・・。」
無言になり、ジッと何かを考えているようだ
俺は気になってしまい
「ジン、どうしたの?さっきから変だよ」
すると、ジンは、ハッとしたのか
「あ、す、すまない。」
そのまま黙るジンに俺はますますおかしく感じられた
いつものジンではない・・。
その情動不信のジンに疑問を抱いていると
横からラミアが
「旬、開幕や。」
その言葉と共に急に当たりが暗くなり
どうやら始まる合図のようだ
周りにはざわざわと騒ぐ音が聞こえる。
すると、暗闇に一つの光が当てられ
一人の仮面をつけた男が姿を現した
紳士的な人物のようで優雅に礼をする
「我、オークションに来ていただき誠にありがとうございます。
今回の狂乱の宴はこれより始まりとなります」
男がパチンっと指を鳴らすと今回の品が出てくる
どれもガラスケースの中に入っていて厳重に保管されている
「今回は、思ったより多くものが発掘されたようですね。」
その男は、笑顔で商品の説明を始める
俺はその説明を聞きながら品物がどんなものなのか品定めした
俺がみたかぎり、品物は全部で10だ。
どれも高級感があり、そしてきれいに磨かれている
さすがにきれいに磨かれすぎてどれが俺が探しているモノなのか分からない
「なぁ、ラミア。」
「なんや?」
「俺たちの目玉はどれなんだ?」
と聞くとラミアはすぐその目当てのモノを見つめ
「あれや。あの最後のえらいきれいに磨かれすぎている石や。」
その見事に磨きだされて俺たちが見たときよりも美しく輝いている石
さすがはシーフ。狙った獲物は逃さない
どうやら、その石が出るのは一番最後のようだ
「さぁ、始めましょうか。まず、一つ目はこちら」
そう男の手によってガラスケースは前に移動される
「龍の涙と呼ばれる至上最高のものでございます。
こちらの宝石は、50ルナから始めましょうか」
すると、次々と手があがる
「60」
「70」
「100」
「120」
そんな値があがる中
俺は、その様子をみて
そんなに怖いものだと感じられずに思わずラミアに
「そんなに、怖い感じはしないけど?」
すると、隣にいるラミアが神妙な顔をする
「見とけ、これから泥沼化するで」
ラミアがそういった瞬間
「こっちは、200だす、それでいいだろ!!」
と、指に2を出し、それも強気でいう男に対して
「ほぉ、200、他にはございませんか」
仮面男が挑発するような瞳で会場を盛り上げる
すると、他の者たちも立ち上がり
「なんだと、お前のような身分の下の奴にだせるわけがない
こっちは300だ」
「んだと、じゃ、400だ。」
「きさまぁぁ」
白熱した争いの声があがるなか今にも乱闘が起こりそうな感じになっている
仮面男はニコニコと笑っている
どうやら、傍観しているようだ
「ほらな」
ラミアがあっけなく言う
「・・・こんなもんなの?」
「まぁな。これはまだ優しいモノやで・・噂だと。怪我人も出るらしぃからな」
「ひぇぇ」
おれは、思わず悲鳴をあげる
どうやら、このオークションはとんでもない所のようだ
「無難で終わるとええなぁ」
フッと笑うラミアに、俺は無事に帰れるか悩み出す
「ねぇ、ジンはどう思う?」
俺は、隣にいるジンに意見を聞くことにしたふぁ
「・・ああ」
頷くだけのジン
呆然としているようで何を言おうが無駄のようだ
オークションをみると白熱とした争いの勝負は終わろうとしている
「一万ルナでどうだ!!」
その途端、仮面の男はニィっと笑い
「一万ルナでございますね。では、他に
ございませんか?」
シーンとする
もう出す気がないのか何人かの者たちは、ぐぐっと歯を食いしばっているようだ
「では、お決まりのようですね。こちらの方に1万ルナで落札となります。
よろしいですね」
喜ぶ人に悔しがる者多数
仮面男は邪気なく笑う
その笑いに俺はどことなく不自然な感じがした
どうしてなのか分かりはしなかったが
「では、お次はこちらの商品となります」
とまた新たな品物が前へと出てくる
また値上がりをする品物を見てすごいなと思う反面
他人事のように見続ける
次々と商品の値段をつけている様子を
俺は、呆然と見ていた。
横からラミアが俺に小声で聞いてくる
「変や」
「え・・。」
いきなり、ラミアが変といいだした
俺はいきなりのことなのでついていけない
「お金がないとか?」
と聞くとラミアが首を横に振り
「違う。さっきから、出てくるはずの人間が出てきてないのや」
「出てくるはずの人間・・?」
俺はどういうことなのか意味が分からない
「王族だな」
ジンは初めて俺たちの方をむいて喋る
その顔は何かを悟った顔だった
ラミアは頷いて手を組み考え込む
「そや・・なんでやろう?」
「・・・見とけばわかる。」
その不思議な違和感を抱いていると
仮面男は愉快に笑いながら商品を落札に追い打ちをかけている
とうとう、俺が呆然としているうちに最後の品物になったようだ
「最後となりましたが、この石の紹介をしましょうか」
前に出された不思議な緑の石
輝きがありまるで宝石のようだ
「これは、昨日のこと、発掘された最新のものでございます。
一見宝石のように見えますが、石でございます。
さて、この石のことでございますが・・」
「さぁ、そろそろ・・やな」
ラミアがうきうきしていると
「この商品は・・。」
値段を発表しようとした瞬間に
「チーフ」
仮面男の部下が耳打ちしてくる
「ふむ。わかりました」
そして、少し残念そうな顔をして仮面男は話し出す
「申し訳ありませんが。ただいま、高額で取引があり
およそ、五百万ルナでこの石を買い取るそうです」
「ひゃ、五百万!!?」
「なんやてぇぇぇ」
ラミアは呆然としている
俺に至ってはあまりの金額に愕然としだす
その金額の大きさに当たりがざわざわしだしている
「卑怯だぞ!!」
「そうだそうだ」
怒鳴り声が響く
皆、今の話に納得がいかないようだ
「ど、どうしようジン、ラミアァ」
旬がすがるように二人を見る
ラミアが口を噛み締めている
「大丈夫や。これも想定範囲内や」
「ああ、そうだな」
ジンは冷静だが、ラミアは少し冷や汗をかいている
「想定範囲内・・。」
俺は周りの様子をみだす
もう、オークションは大混乱だ
「持ち主をだせぇぇぇ」
「そうだ、俺たちに何もいわずに勝手なことをいいやがって」
「許さん!!」
「お、お客様、お静かに」
仮面男は、困惑しだす
そしておろおろとしている
当たりが大混雑しいよいよ乱闘に騒ぎになりそうだ
「静かにせよ」
バッと声がした方を見ると乱闘騒ぎに一つの通る声が聞こえた
「え・・・。」
俺が振り向いた先には、騎士風の男が、剣を持っている
それは、一つの邂逅の始まりだった
この騎士との邂逅がまさかの出来事に繋がるとは
その時、俺は信じて疑いはしなかったのだった・・。
そろそろ、クランティア王国編の連載をまた開始しようと思います。
同じ野上月子なので、見てくださいね。
主人公はこの物語にでてきます。
では、少年シリーズをこれからもよろしくです。
また次話で。




