ラミア、アニマとある決意をする。
今回は、ラミアとアニマの話です。
そろそろ続編に入る前にちょっとした補足のお話です。
では、どうぞ
ため息をついている少女が一人いた。
ここは、クランティア国
獣人が多く存在する産業が発達した国
王宮の図書館の中で悩んでいる少女がいた
「はぁ、あかん。分からん」
そういって天井を見上げる少女
久しぶり、そしてはじめましてや
うちはラミア。シーフをしとる
現在はこのクランティア王国で働いているんや
給金もたんまりで残業はたまにある程度のええ所や
まぁ、フラフラするよりマシやな。
大戦によって、うちは孤児になり
そして、救われることもなく
一人やった。
そして、その一人だった自分を救ってくれたのは旬だ。
優しい旬。
うちは、あの戦いと冒険の日々を思い出す
色んなことがあった
悲しいこと
苦しいこともあったけど
楽しいこと
うれしいことの方が大きかったような気もするわ
何よりも旬に出会えたことが一番の宝や
それが、今の自分なったおかげやと思っておるわ。
さて、うちは実はスタイン・カルディア博士が残した資料を調べている
途中なんや。
どっさりな資料にあらゆる研究結果やら、新聞やらうちの前にある
もう、どれを見ても同じことを書いてあるだけやないか!!
まぁ、ええ。
とにかく新聞で調べるのもええかもしれん。
スタイン・カルディア
彼は、学者の国でもっとも高名でありあのメノリ・カルディアを育てた父親
彼自身は学舎を造ることで学者たちが学べる場をつくり
そして、身よりのない子供たちを学舎に通えるようにするなどすごい人なんや
で、学者ながら成功者でもあったようやな。
なんかよう分からんが富豪になったようやな。
なんで富豪になったかは詳しくは書かれていないのが不思議なんやけどな
うちとは違うケタ違いな人間って所やな
引き続き当時の新聞を見る
スタイン・カルディア博士の行方不明事件について載せられた新聞を見た
それも、数年前から謎の失踪を遂げる・・か。
実はミリカはんから至急に調べてほしいことをうちに頼んできたんや
「新聞でも分からんなぁ。ミリカはんの伝言やと借金やときいたんやけど
どうも変やな。富豪が借金を造る程・・一体何をしたんやろ?」
ラミアは新聞を読みながら考える
だが、面倒になったのか
「いや、やめよ。うちそこまで頭良くないしな。」
(ヤメテドウスルンダ。シッカリ、シゴトシロ)
そこには、アニマがチョコンっと座っているのだ
しかも、ラミアの前に
「・・・あんさん、なぜここに?」
ラミアは嫌そうな顔をする
(ヒマダカラナ。モテハヤサレテモウレシクナインダヨ)
ふんふんっと本の匂いを嗅いでいるアニマにラミアはため息を吐き
「いやいや、あんさんモテモテやんか。それはもうこの王宮のマスコットにいけるちゃう?」
そうなのだ
実はこのアニマが来てからというもの、このよくわからない生き物は
この国のマスコットとして定着しようとしているのだ
(ジュウニマスコットハカンベンダ。ソレニ、アノユニコーンノホウガ
マスコットニテイチャクシヤスイゾ)
確かに、ジゼルはユニコーンだが
あのかわいらしさは確かに旅のマスコットだ
「ああ・・ジゼルのことやな。まぁ、あいつも可愛かったしな~まぁええ。
あんさんも暇にしていたのなら手伝えや」
(ナニヲスルンダ?)
「どうせ、この新聞からは何も分からないし資料も少ないしな・・・
・・・それならば、大陸に行こうと思うんや」
(タイリク・・アニマハタイリクイッタコトガナイケドシッテイルノカ?)
「ああ。うちが知っているかぎり大陸にある国の中でも
氷の国であるシュネーと闇の国のオルクスや。
他にも植物の国やら音楽と楽器の国やらたくさんの国が集まっているけど
ともかくたくさんある大陸の国のうち。今危ないのがその二つの国や。」
ラミアは腕を組んでアニマと話をする
(シュネー?オルクス?)
聞いたことのない国の名前なのかアニマは首を傾けて
「シュネーはな、うちが調べたかぎり国全体が吹雪で覆われた国やねん。
それは、精霊が宿った特殊な木があるんやそれが結界として使われて
吹雪が止むことのない国や。一言でいえば極寒の国やな。」
(ヘェ。ジャァナカニハイレナイゾ?)
「まぁ、国全体というたけど、国の周りに吹雪らしぃけど中は、普通らしぃで?
それに、吹雪の中に入るには事実上、パスを持っているものしか入れないように
不思議な力でしているらしぃんや」
(フシギナチカラヲカ・・ヤッカイダナ)
そう、不思議な力を程厄介な
うちが想像するだけでも頭が痛くなるんや
でもな、もっとも面倒なことがある
不思議な力より厄介なあの国の事情に
「でな、そのシュネーを国を治めているはな、聖女なんや」
(セイジョ?オウゾクジャナイノカ?)
「あの国は王族はもちろんおるけど聖女の方が力が強くてな
事実上あの国を仕切っているんや。」
そや、シュネーはここ最近、キナ臭くなってきたんや
聖女が力を持ちすぎて王族の力が弱くなってきている
まさに、危機的なのだ。
(クランティアオウコクトハマタチガウリユウダナ。)
ラミアは困った顔をしながら頭を掻く
「まぁ、そうなんや。とにかく、聖女が実権を握っているしな
しかも、あそこは結界があるかぎり襲われることはないんや。
賊なんて吹雪で凍えるぐらいやからな。」
(ヘェ。フブキハツカイヨウニヨッテハコワイナ。)
「そやな。吹雪に襲われるのはうちかてごめんや。パスがなければ
入れないけどまぁ、なんとかなるやろ。」
クランティア王国に申請をお願いすればいいだけどの話だ。
一方で面倒くさい国を話だすラミア
「でな次に、オルクスはな調べたかぎりは闇の国で名前は物騒やけど
武術に精通した国なんや。屈強な奴らがかなりおるんやで
あそこで、強くなった人も結構おるくらいとにかく武術で盛んな国やな。
まぁ、あの国は暴君が武術の神様と言われとるくらいやし。
当然な話やな。」
ラミアが思い出すのは、実はキトウとの話にその大陸の武術の神様について
話を聞いたことがあった。
キトウが率いる集落の中には、その国の出身者がいる程なので
成程すごいなとその時は納得した
だが、今まさに役に立つな・・色んな意味で。
(ボウクン?)
ジゼルが首を傾けるとラミアは腕を組んだまま
「そや、人の話も聞かないらしぃやで?まぁ、あんな暴君を黙らせる人間など
おらへんで大変迷惑な奴やというとったで。」
(ダレカラノハナシ?)
「ああ、ミリカはんとキトウはんから聞いたわ。前、会議の時会ったことがあるけど
その時、人の話を聞かずに勝手に話だすわで最悪やったらしぃで」
(ケンリョクアルニンゲンッテホントウニメンドウナヤツラバッカリダナ。)
「・・・そやろ?」
お互いに沈黙する
そしてラミアは沈黙を破り
「そんな面倒な人間な二人の重要人物が・・・ある国と対立しているんや」
「ある国?」
ラミアは気難しい顔をしてその国の話をしだす
「神秘の国といわれる。国や。まぁ、名前は知らんけど。あの国は
秘密がおおい国みたいやで?」
「秘密が多い?」
うちかて情報ぐらい入っているが面倒なことに
秘密を明かすことがない・・特殊な国なのだ
「・・・入ることが難しい機密情報が多い国でな。まぁ、あそこはたくさんの
絶滅される種族が多いんや。ただな。どんな種族がいるのかは明らかになって
おらへんのや。」
(フゥン。)
「まぁ、大方、謎の多い国やからこそうちも調べたいことがまだあるからちょうどええんや
・・・ほな、行くかな。」
ラミアは立ち上がる
(ハカセノコトハイイノカ?)
「もちろん、それが最重要やけど・・でもな、うちの勘が正しければ
スタイン博士は恐らく大陸におるかもしれへんのや」
ラミアは確信の笑みを浮かべる
(ナンデ!?)
「さっき、鳩の伝言から錬金術についても調べてくれと言われたけど
ここでもあんまり資料はないけど分かったことは一つだけあるんや」
(ナニ、ナニ!!)
興味津々なアニマにラミアはフッと笑って
「・・・現段階には確証はないけど。錬金術は元々は大陸の人間が
使っているんや。しかも、その国まであるということを掴んだんや
そやから、何か情報が得られるかもしれん。」
(アニマモイク!!)
アニマが行く行くと叫んでいるとラミアはにっこりと笑って
「ほな、きまりやな!!」
そして、お互いに国を出るために準備を始める
まだ何か始まるかわからんけど
旬、うちは行くで?
終わりは始まりのうちや
うちはうちで真実を必ずつかむ
それがうちのモットーや。
せやから旬・・・うちのことやアニマのことを
見守ってくれや?
そう笑ってからラミアとアニマは飛び出したのだった。
こうして旅立った二人の行き先はどうなるのか?
まぁ、楽しみにしていてくださいね~




