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少年、異世界に渡る  作者: 野上月子
最終章 世界をつなげる門
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少年、それぞれの別れ道

それぞれの気持ちが今・・。

俺はドキドキしていた


もしかしたら何か言われるかもしれない


そう思っていた・・。


そして、庭へと来て・・立ち止ったラミアたち


「皆・・・。」


俺は、どうすればいいか・・考えていた

でも・・。


「旬、ごめんな。」


そこには、ラミアを筆頭に俺に謝っているのだ。


「えっ・・・?」


俺は何がなんだかわからないうちに・・困惑していた。


ラミアは顔をあげて


「うちらは、あんさんの気持ち・・全然、考えてへんかったんよ。」


「そんな・・こと・・。」


俺は、違うと叫ぼうとしたら


「うちらは、あんさんに帰ってほしくなかったんや」


「・・・。」


「そうだ。我たちはお前を帰したくなかった。なぜなら、仲間だと信じていたんだ

 でも、お前が帰るといったら・・辛くなった。」


「そうだね、ボクも・・旬がいてくれたこの短くて長い時間が・・すごく楽しかったんだ」


「皆・・。」


皆は、俺に帰ってほしくないといった。


俺は・・どうすればいいんだろう・・?


そう悩んでいると・・。


「でも、うちらも考えたんや。あんさんは・・向うには大事な人がたくさんいる

 もちろん、うちらも同じやと・・気付いたんや」


「同じ・・?」


俺は・・ラミアを見つめた。


ラミアは・・遠い向うを見て


「そや、うちにもここにいる皆が仲間やと同時に大事な人なんや。

 だから、あんさんにもあるようにうちらもあるということ・・そして

 うちたちの都合の良い考えであんさんを縛りつけるのもよくないと

 思ったんや」


ラミア・・。


「ボクも同じだよ。旬に救われたからこそ、今度は旬を悲しませたくない

 なのに・・こんな辛い顔にさせてしまって・・ごめん」


ノエルが、俺の頬に触れる


「違う・・俺だって本当は・・。」


本当は・・。


「・・・知っている。俺っちも同じ気持ちだから。」


「ヤドリ・・?」


ヤドリは、とても温かい手で俺の頭を撫でた。


「俺っちも・・同じさ。ずっと、皆で旅をしていたい。

 でも、それができないのもまたあるのさ。」


ずっと・・一緒に旅をしてきたからこそ

これからも変わらず旅をしていたい


でも、それができないのは・・いつか訪れる時もあるんだ。


「そうだな。おれさまもおなじ。しゅん・・なやまないでいいんだ。

 しゅんがわらったかおがおれさまはだいすきなんだよ?」


「・・・ヤドリ、ジゼル。」


俺は泣かないようにした。

泣いたら・・きっと、皆が悲しむことを知っているから


ラミアは、俺を労わるように・・。


「あんさんは、十分に傷ついたんや。もうええはずや。うちらも

 あんさんに出会ったおかげで、こんなにも勇気ができた。

 もう、一人で旅立っていけるかもしれへん」


「・・・・旅立つ」


「・・ああ、あれからうちらも皆で話あったんや・・結果、うちは孤児の村に

 帰ろうと思うんや」


「帰る?」


コクンっと頷く


「そや、うちの所はまだまだ、復興せなあかんところもあるし

 それが終わったら、ミリカはんの所で働く予定なんや。」


「えっ、ミリカの所で?」


ミリカの所で働く・・?


驚いた内容だった。


「そや、金にもなるしある意味いけるかもしれへんしな~なんだか、これからワックワクや」


ニシシっと笑う顔はあいからずシーフだ。


でも、ラミアなら・・なんかすごいことをしそうな気がした。

ノエルもラミアの話を聞いて


「ボクも、なんだか召喚士村が気になってしまっただよね。それに千里さんとも

 あれから話たんだ・・・ケット・シー・・リーフルのこともあるし」


「千里と話をしたんだ」


「うん、千里さん・・ボクに詫びていたよ。でも、ボクはそんなこといいっていった

 だって、千里さんは、僕の憧れている人の1、2を争うだから」


「憧れている人・・か。結局、リーフルはどうするの?」


千里もカズラも帰ると言っていたから。

さすがに召喚獣をあっちの世界には持っていけないってか

持っていったら騒ぎになりそうだ・・色んな意味で


すると、ノエルは・・。


「元々、リーフルの主は・・ボクにとってはあこがれの人だった。

 あの実験のせいでボク自身、色々問題点はあるんだ。感情の方にもいろいろ・・ね。」



ノエルの実験による・・その後遺症ははかりしれないのだ。


「でも、ボクは感情が少しずつ削られていくのも知っている。でも、それ以上に

 あの人のために生きないといけないと思ったんだ」


「ノエル・・。」


ノエルの憧れの人

それは、遠い日々に確かに存在していたのだ。


「だからこそ、リーフルを引き取ろうと思う。まだ、あの子の傷葉深いけど

 ボクやジゼル君がいるし」


ジゼルの方をみると・・。


「まぁ、おれさまのどうきだからな。りーふるは」


「そうなんだって・・同期!?」


「いろいろあって、りーふるとはけんかなかまだったからな。

 あっちにもどってもたぶん・・けんかばかりだけどな」


これから苦難があるだろう。

何せ、千里がいなくなるんだ・・リーフルも内心複雑のはずだ。


だけども、すがすがしい顔をしているのだ・・。

ノエルもジゼルも


「でも、大丈夫だよ。ボクはあの人のようや千里さんのような召喚士になることが

 夢だから・・だから、あの村でできることがたくさんあるはずだとボクは

 そう思っているから。」


困難にも負けない強さがあるような気がした


「そうか・・。」


俺はどこかしみじみしていたのだ


「旬、俺っちのことも聞いて。」


そこにはヤドリも聞いてほしそうな顔をしていた


「あ・・ヤドリはどうするの?」


「俺っちは、親父たちの元に一度戻ろうと思う。で、もっと・・時一族のことを調べて

 そのあとは、世界中を旅をしようと思う」


「時一族?」


そういえば、結局あの一族は何なのかよく分からなかったな


分からなすぎて・・困ったけど。


「結局、どんな存在だったのか人物たちだったのか、不明だったし

 それに、俺自身の謎を自分で解明していこうと思う。

 それが、俺っちのこれからの義務だと思うんだ」


もう、そこにはあの弱いヤドリはいない。


どこまでも、強い意志を持って前に進んでいく


そして、多分・・。


「ヤドリなら、きっと乗り越えていけると思うよ」


そう信じていけるような気がする


「ありがとう、旬。俺っちもそう思う。」


そして、最後に・・。


「ジンは、これからどうするの?」


そう聞くと、ジンはうんっと考えてやがて・・。


「我はそうだな・・とにかくもっと強くなるべきだとこの戦いで痛感した

 世の中にはもっと、強い奴はウヨウヨいることを知ったのだ・・

 それが、奴との戦いの結果だろうと思う。」


クレーエか・・確か、内部破壊されて重傷だったと聞いたけど


この分では、多分大丈夫だと思う。


なんだか、脅威の回復術を持っているような気がして・・。

まぁ、そんなことは口裂けても言わないけど


「そうだろうね・・俺より強いひとは多分、たくさんいるんじゃないかな?」


「・・ああ。そうだな。いるな」


クスっと笑いあう二人


「だがな・・ミリカやクロス、ルーク、アリアからは早く帰ってこいと催促された」


なんだか、分かる気がする


特にクロスさんは、ジンに帰ってきそうな気がするな・・。


「・・あらら、ジンは、王太子に戻ってほしいじゃないの?」


「まぁな。あいつらの気持ちは分かるが、今は、もっと強くなって

 それから・・考えようと思う」


「ジンらしいね。でも、いいの?ミリカたち、包囲すごそうだよ?」


ミリカたちのあの性格じゃ

案外、逃げられなさそうな気がする。


「ああ。ここに立つ前に逃げようと思う」


ジンのニヒルの笑いに・・なんだか、有言実行しそうで怖い。


「それに、王になる前に、もっと民衆をみるべきだと思うしな

 この国の皇帝も・・民衆のことを本当によく理解しているし」


「確かに、この国程、すごいモノはないね」


「だから、我もそのためにはもっと己を鍛える必要性があると気付いたんだ」


「・・そっか。」


皆それぞれの道へいく・・この旅の終点はそれぞれの別れ道なんだ。


「だから、うちらのことは大丈夫や。それに、明日なんやけど」


「明日?」


「そや、皇帝はんがなんと、また一日限り、祭りをするんそうやで

 最後やし、おもいっきり楽しまなあかんって・・明後日、帰るやろ?」


その言葉を聞いた時、俺は・・ズキっとしたが、頷く


「うん。」


「そや、なら・・楽しまなあかんな」


ラミアや皆が、うれしそうに笑ってくれる


俺は、知らずうちに笑みが漏れて


「うん。明日・・祭りか・・楽しみだね」


ノエルはうれしそうに笑う


「そや、だからはよ寝てしまえ」


ラミアが全員にそういうと、それぞれが


「そうだね、ボクも寝よう」


「おれさまも~」


「俺っちも早くねるぜ。」


「旬、また明日な」


「うん。」


全員、部屋へと帰っていった。


俺も同じように、部屋に帰る前に。


「旬。」


「何?」


皆が俺を見ていた


「ありがとな。うちらは、あんさんのこと大好きやで」


「俺っちも。」

「おれさまも~」

「ボクも」

「我も」


そして、俺は・・。


「・・俺も皆のこと大好きだよ」


そう笑顔で俺は言ったのだった・・。

そこにはもう・・あの時の悩んでいた俺じゃない


新しい未来へと生きる・・俺が、殻を破って

生まれようと・・していたような気がした・・。

旬たちは前に、前に歩いていきます。

色んなことがあったけど旬は皆のことが仲間として大好きなのです

次回はお祭り編です。では、またどうぞ

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