少年、双子の案内係
さぁ、始まりました
最初なのでコメディーで始めたいと思います。
では、どうぞ
圧倒される町並み
それは、美しいだけじゃないすまない国
俺たちはその国を見て
驚いただけじゃない
何かがその時始まるような感じがしたんだ
ただの国じゃないことが分かって当たり前
そんな、国の名は・・グランドクロス
すべてを見通し
そして、真実を明かすことになるとは
多分、その時の俺は知らなかったかもしれない
****
キトウさんの集落から離れて
歩き続けて2日
そして、ついに辿りついたのは、大きな国だった。
「ここが・・・祭りの国」
「グランドクロスやな・・いやぁ、大きな国やな。」
「美味しそうなモノがたくさん食えるといいよなぁ~」
「ふふっ。楽しみ」
そんな言葉を口にする面々に思わず旬は
「・・遊びに来たんじゃないからね」
そういうしか無かったのだった
「わーっとる。心配せんでもええ」
「俺っちもそのくらいわかっているよ。けど・・
すごいな・・ココ」
ヤドリは目を丸くするばかりだ
仕方ないかもしれないなぜならまだ中に入っていないのに
わぁぁぁっと大きな声援が聞こえる
「すごい声やな・・・。」
「おれさまもまつりってみたことないから圧倒されるな」
「いやにハイティションな国やな・・」
そう感想を述べるラミアにノエルは冷静に
「これも祭りの影響かもしれないね。」
「だろうね。俺もそう思う。なにせ祭りの国というくらいだし」
「俺っちも、なんだか呼応されそうだな」
「そうなの?」
「ああ、思わず叫びたいくらいだ」
「いや、叫ばないでね」
祭り前というのに本当に活気がすごい
その音は、どこまでも俺たちを圧倒させてくれるのだ
「旬~ボク、宿に行きたいよ」
「俺っちも疲れた~」
そういう二人に俺は頭をかいた
「う~ん、仕方ないなぁ」
そういってノエルが足が疲れたと言って座り込む
「そうだね。歩きぱなしだし・・う~ん、宿・・どこ?」
ジンは、キョロキョロと辺りを見渡す
「・・ここら一体は我でも分らないな。困った・・ん?」
「どうしたの?ジン?」
どうやら、ジンは何か見つけたようだ
「あそこに案内係って書いてあるぞ?」
入口の近くにデカデカと”案内所”って書いてある
「えっ・・あ、本当だ」
俺たちは近づくとそこには、可愛く笑みを浮かべた案内係がいる
俺たちを見るなり、ニッコリと笑顔を浮かべている
そして、ジンと俺を見るなり
「きゃ~お客様よ、お・きゃ・く・さま」
「そうねぇ、こんなに早く他国からお客様がくるなんてぇ~
しかも、隣の彼しぶ~い、格好良い。で、こっちの
少年は可愛いわぁぁぁ。」
そこにはキャ~キャ~と叫んでいる双子の案内係がいたのだ
しかもミーハーなのか叫び声がやけに黄色だ。
「あ・・あの」
俺の声に気づくと、二人は手を組んで、それはもう良い笑顔だった
「グランドクロスにようこそ、ここは今誕生祭の前なので
少し賑わいがすごいですがたのしんでくださいな~」
そして、興奮した隣の少女が、何やらパンフレットらしき
ものを持って旬たちに詰め寄ってくる
「宿の手配でしたらこちらのトラベラー会社によろしくお願いしますね
祭り前ですのでお安くしますよ~。おほほ」
双子はニコニコと勢いよく宿の手配までする
その姿にたじろぐ旬たち
「あら、お連れさんたちなぜ逃げますの?」
「そ・・それは・・し、旬」
「な、なに」
「あとは頼む」
「ちょ・・ジン!!」
ジンは後ろに下がる
どうやら、双子の圧力にジンは圧倒されているようだ
「・・・はぁ、仕方ない。あのすみません・・。」
仕方なく俺とヤドリが前で聞くと
「はい、小さなお客様、どうかしましたか?
むしろ、どうかしましたか!!あらまぁ
こちらの少年もいいですわね~」
ズザザザっと何か感じたのか、ヤドリは林檎のように真っ赤にして
「お、お、俺っち///そ、その///」
顔が赤くなってどもっている
「きゃ~可愛い!!」
その姿を見ながら、ノエルは
「・・・女の子慣れしていないようだね。ヤドリ」
「そうみたいやな。うちらの頃は馴れしいかったけど
どーやら、あの手には弱かったようやな」
うんうんっと二人は顔を見合わせながら頷く
まぁ、確かに始めのころのヤドリはノエル達にはかなり
なれなれしいかったけど・・今ではこうだ
やはり、人は変わるものだ。
どこまでも
双子はキャァと叫びながら
「あ~こちらの少年もか、可愛いし・・はぁ
お人形にしたいわぁ~」
はぁはぁと息を出している
「し、旬、お、俺っち///じゃ・・無理//」
真っ赤にして後ろに下がるヤドリに
仕方ないと溜息をまた吐く
揃い揃ってどこまでも・・。
「大丈夫か?旬」
「あ・・ああ。俺なら平気だよ。」
ラミアが心配そうに俺を見る・・まさに、保護者のようだ
ノエルは遠巻きに俺を見つめ
「うわぁ~」
と声を出している。ジゼルは、ジンの後ろでぶるぶると震えていた
どうやら双子の様子にジゼルは恐怖だったようだ。
「すみません・・えっと、いいですか」
すると
「はい、なんでも聞いてくださいな。小さなお客様」
それはもういい笑顔だ
隣では、双子の一人が、ニマニマしている。
少し・・怖い。
「あ、あの誕生祭ってなんですか?むしろ、何するお祭りですか?」
と俺が聞くとすると、双子の案内係の一人が笑みを浮かべて
「あら、ご存知ないの?なら、お話しましょう
簡単に言えば女神ニルのお祝いなのは、ご存知よね」
「まぁ、それはわかります・・けど」
「それはうちでも分るわ。で、どういうことなんや。」
「あ、ラミア」
「あら、保護者がいましたの・・残念」
明らかに残念そうな、姿に
「あのな・・」
とラミアはものすごく脱力してしまう
「まぁ、いいですわね。それは誰でも知っていることですし
う~んなんて話すべきかしら?」
思案している双子の一人が悩んでいると
「妹よ、どういった祭りか説明するべきできよ。
お客様には、精密にそして、真心をこめて!!」
熱意をこめて叫ぶ姉に、妹はバッと敬礼して
そして、拳をグッと握しめて
「は・・・はい、お姉さま。私、頑張りますわ!!」
それはもう燃えるように叫ぶのだ
「行きなさい!!あなたの初仕事しかと見るわ!!」
それは、妹を見極めている姉の姿に俺は思わず
「へっ・・!!」
そして、ゴクリっとつばを飲んでいく
えっ・・こんなに切迫する場面なのココ
むしろ、そうなの!?
ってか、この人たち初仕事だったの!?
そんな思案の他所に双子の妹は、ニッコリとしかも、営業スマイルをしながらも
簡単に説明をしだす
「えっと、ニルのお祭りはとてもすごいお祭りでして、毎度お祭りが一年に
一度はあるのですよ・・でも、今年はかなり特別でして
なにせ、女神ニルの誕生祭と同時に星降り祭も同時にあるのですよ」
「星降り祭?」
聞きなれない言葉に旬は首を傾ける
「なんや・・それ?」
傍に来たラミアは不思議そうに聞くと、さらなる説明を要求され思わず
「は、はい、こ、言葉通りに星が振ってくるのです。千年に一度あるかないかの
お祭りです。それが今年、ニルの誕生祭と同時な訳なので特別なお祭り
というわけです。お客さんたちも良いときに起こしになりましたね。
はぁ・・なんとか説明できました。」
と一息ついていると、双子の姉はビッと親指を見せて
「よくやったわ!!妹よ」
「お、お姉さま」
感激に震えている妹と姉の漫才に
「だからなんなの、これ!!」
と思わず叫ぶ旬だった。
「あ、ごめんなさい。感動しちゃったので」
「感動?ってかこれ感動しちゃう場面なの!?」
「ふふっ、まぁ大目に見てくださいな。これからは
こんなことよくあるので」
「はぁ・・?」
「では、引き続き、旅の手配しますね」
双子は、そのあとはすごい速さで手配をしてくれた
それはもう素早かった
「あ、あのこれは・・?」
出されたのは何かの資料だったのだ
「まずこちらのパンフレットとそして、周辺の宿を渡しておきます
もちろん、こちらの印鑑を押してありますので、コレを見せれば
自由に歩けますし、泊まれます」
「へぇ・・これはすごいな。よぉ、できとる」
ラミアも感激しているようだ
「ありがとうございます。そしてこちら地図になります。
ここは迷いやすいのでお気を付けてくださいませ
それと、こちらは、クーポンでございます。
各種のイベントにも使えますので、楽しんでくださいね。」
ニコニコと対応する彼女らに俺たちは思わず
「これは・・すごいね。」
「う~ん、そやな。気前よすぎやな」
思わずそう漏らすと
「何をおっしゃいますか、いいですか、私たちには案内係という
素晴らしいお仕事があるのです。お客様には存分に満足できるように
するのは当たり前なのです!!」
グッと握り締める姿はどこまでも商売に向いていそうだ
「ほな、もらっとくわ」
「「毎度、ありがとうございます~」」
双子はキャッと笑うばかりだ
「陽気すぎるね」
「ああ・・テンションついていけへんな」
双子のテンションには旬たちにはついていけないようだ
「これが続くというの・・?」
少しだけ憂鬱になりそうだ
「おほほ、そうでもないですよ。祭りの前は皆こんな感じなんです。
メデタイことは、楽しいこと。」
「そう、だからあなたがたもこの国で素晴らしい一日をお過ごし
くださいませ」
その言葉に、ニッと俺は笑う
「ありがとうございます・・なんだか、励まされたみたい俺・・。」
「「うふふ、では、6名様、お気を付けていってらっしゃいませ~」」
双子の言葉と共に同時にガラン、ガランっと鐘が鳴ったのだ
「うわぁ・・鐘が鳴った」
「どうやら、楽しい祭りになりそうだね・・旬」
ノエルがいつの間にか俺の隣にいた
「じゃぁ・・行こうか」
「うん!!」
そして、俺たちは国の中に溶け込んでいくのだった。
双子の名前はつけていません。むしろ、なんの名前にするか悩む程で
みなさんも適当に名前を勝手につけていてくださると嬉しいです。
では、またどうぞ。




