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少年、異世界に渡る  作者: 野上月子
第1章 ~少年、異世界に渡る~
11/485

少年、異世界と日本

タイトル通り、追加エピソード、旬とジンの教育事情編です。

まぁ、軽い目で見ていてください。

では、どうぞ




最近、少しだけ強くなった・・と思う

自分からそう思ったのではなく

相手から言われると嬉しくなるけど

少しだけ、わからなくなる

本当に強いのか・・ってね。

疑問だけが残る

今も、ずっとそう・・。

でも、そういうのって長く続かない

俺、毎度こういう時って

嫌なことばかりだし

しかも、ピンチばかり

そう、皆も思ったように

ある、モノたちの出現によって

俺の上機嫌がぶち壊れされたんだよね・・。


                    *******

俺は、ジャラジャラと音を立てる貨幣をいれた

袋を持って歩く

その重さに、少しだけ嬉しくなる

やっぱり、最高だよね

自分で勝った後の報酬を持ち歩くのは

気分も高揚し、スキップ歩きになる旬

そんな、旬は次に向かう街について聞いた


「本の街ってなんなの?」

「後で分かると思うが、文字通り、本の街だ。」

「へぇ・・でも、何で知識の泉?」

「学者達が集まりやすい村なんだ」

「・・学者かぁ」


それは驚く一言だ

頭が良い人が集まるだね・・。

そういえば・・。

俺、日本にいた頃は勉強苦手だったんだよね・・。

本とか見るより運動の方が好きだった

だからか、成績表を見ると、赤点は無かったけど

そんなに、点数は良くなかった

少し、懐かしくなるな・・。


「・・どうした?」

ジンが心配そうな顔をする


「思い出していたんだ・・学校のこと」

「・・ガッコウ?とはなんだ?」


そっか、この世界には学校はないのか

俺は、少しムズムズした。


「学校とは、義務教育で、7歳から、15歳までの子

たちが、勉強する所だよ」


まぁ、大抵の人は、高校まで行くのが当たり前だけどね


「・・そうか、我の国にもあるぞ、学び場が・・な」

「どんな、所?」


「教える人間と、子供が通える所さ。

ただ、こことは違って、10歳以上の子供ではないと

ダメなのだ」

「・・何で?」

「まぁ、色々とな。」


そんな、無駄話しをしていると

草原の向こうから町が見える

俺は思わず指をさす


「あ、あれかな?」

「そうだ」

「うわぁ、ついに最初の街だね」


嬉しそうに街に向かうが

「ん!?」


その街の前に立ち止まっている何かをみた

それは、現実から目を背けたいものだった


「ガヒャ、ガヒャ」


広大な景色の前には、なんと、大量のグレムリンがナイフを持

ている

そして、旬たち二人を待ち伏せしていたのだ


「ヒィィ」


俺は、思わず悲鳴をあげる

俺はビビリってしまい後ろに下がる

目の前の大群のグレムリンはギラギラと目を光らせている


ジンは、平然としてそうに見えるが

顔には冷や汗をかいている


「あ~、どうやら今倒したこいつ奴らのボスだったのか」

「え・・。」


あっけなく言うジンに旬は顔が真っ青になる


「な、なんだって!!」


いきなりとんでもないことになっている!!

俺、何もしていないし

したのはジンだけど、まぁ俺も連帯責任って奴?

なんか恨みを抱かれているし

あのグレムリンがもっているナイフ

あれ、妙にギラギラとナイフが鋭いから

刺されると一発だろうな

現実逃避をする俺

ジンに至っては


「仕方ないな。」


ジンは、敵に向かおうとするがピタリと止まる

そして、何かを思いついたのかニヒルに笑う

俺は、とにかく焦せる一方だ

いきなり、ジンが止まったこともあるが

同時に何か嫌な予感もしたのだった


「ど、どうしたんだ!!」

「我がするより、お前がした方がいいな」

「え・・。」


そういって剣を収めて旬に向き合う


「修行の成果を見せてみろ。お前がルストを倒したように

 やってみろ」

「で・・でも、あれはまぐれで」


俺はうつむいて話す

そう、偶然だと思っていた

あの時無我夢中だった

だから、おれの力は強くなんか・・。

ジンは、ポンっと、頭を叩いた


「大丈夫だ。お前ならできるはずなんだ。その力はまぐれ

 ではない。我はそう信じている」


そう言われた時

俺は、自分の力を信じてみようと思った

恐怖の中に俺は立ち向かう

自分の力は、弱くない

それは、まぐれではないことを信じて

大量にいるグレムリンの群れに

俺は一人・・立ち向かったのだった



旬にとって、学校は勉強するより、運動するところだと思っています。

ちなみに、作者は運動が苦手などでできる人が羨ましいと思うばかりです。

旬は、そんな私の願望がつまった人物というところでしょうね・・。


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