表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ファナティック・フレンド  作者: 七賀ごふん
10+8+2=青年

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

94/130

#1



生まれて二十年が経った。


思い返すと色々あったけど、はっきり思い出せることは片手で数えられるぐらい。それでも何とか大人になり、今日まで生きてこられた。


人に話したら絶対笑われるけど、大人になることが夢だった。

自立したい。自由と責任を手に入れる事ができる歳を待ち侘びていた。二十歳は、きっと最高の歳。


これからは誰の助けも借りず、誰にも迷惑をかけず、自分の思うままに生きていきたい。解放されたい。

一人の人間として、誰にも利用されない、誰にも頭を下げない。


……そうだ。


一個の人間でありたい。


そんな詩集を、ずっと昔に読んだ。


きっとあの時の詩が頭にこびり付いているんだ。

何に縛られてるかも分からないくせに、解放されたいと願ってる。目には見えないなにかから。


子どもはやたら過敏に考える生き物だ。大して深くないものを深く考察する。ありもしないものを具現化して、自分の好きなように解釈する。

誰もが等しく、思考という鎖に縛られてる。

考えることはやめられない。けど、間違いなくこれからは自由な人生。新たなスタート地点となる。……はずだった。


皮肉にも俺の人生は二十歳になった今も狂い続けている。予定が狂ったのは、彼が狂ったから。


楽しい時に敵はいなくて、苦しい時に味方はいない。二十年も生きて身に染みたのは、こんな不可思議な考えだけ。


何を言われても傷つかない心を持つ。過酷な運動にも耐えられる身体を持つ。それが結果として生きるということ。働くということに繋がる。


結局、強くなきゃ生けていけないじゃないか。

そう思う俺に、両親はよくこんなことを言っていた。


完璧を目指して生きる必要なんてない。何度裏切られても清純な心を持って、人を信じなさい。それが大切なんだ、と。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ