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ファナティック・フレンド  作者: 七賀ごふん
First and last

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88/130

#3



音楽を適当に流して、窓を半分開ける。

そういえばドライブ自体久しぶりだ。仕事が忙しいのもあるけど、最近は友人と会ったり、遠出する機会も減っていた。

だからこそ気分転換は大事だ。移り変わる景色を目で追って、たまに隣に座る彼を見る。涼は、とても静かに窓の外を眺めていた。


「お前は……海と山ならどっちが好き?」

「どっちも好きです。生まれたところが田舎で、海も山も川もあったので。准さんは?」

「俺は海が好きだったけど、トレッキングにハマってからは山が大好きになったな。山は、季節や時間帯で全く違う顔になるだろ? あれが好きでさ」

「あぁ、良いですね! 俺も好きです。よく渋いって言われますけど、珍しい植物や動物を探すのは面白くて」

「いいじゃん。俺も好きだよ」


ようやく明るい声が車内に響いた。隣を見なくても分かる。

彼が笑っている。ただそれだけのことにホッとしてしまうのが可笑しくて仕方なかった。まるで初恋で胸が高鳴っている少年少女だ。


その後もぽつぽつと会話にもならない雑談を交わし、一時間程かかったが、無事に目的の遊園地に着いた。二人分のチケットを購入し、ゲートをくぐる。

平日とはいえ、大人も子どもも来場客はいっぱい。大賑わいだ。

「わあぁ……! やばい。遊園地ですよ、准さん! どうします!?」

「そうだなあ。どうしてやろうか」

早くも感動してあわあわしてる涼に乗っかり、准は悪戯を考えてる子どものように笑った。

「乗り物全部制覇したいです! 絶叫系は大丈夫ですか?」

「お、おお。大丈夫。……だと思う」

言っても、自分も遊園地はかなり久しぶりで…しかもここは少しハードなアトラクションも多かったから、若干不安もある。

でも、涼がこれだけ喜んでるから今日は頑張るか。


「じゃあウォーミングアップとして、余裕そうなやつからトライして行きましょう!」

「りょーかい」


その合間に園内を歩いて、露店や子ども向けのショーを見物した。二人で園内を歩く。

見る人から見れば友人同士だけど、これは一応デートという名目で来てるから、時々アイスやクレープ等食べ物を買ってわけっこしたりもした。

本当に、子どもに戻ったかのようだった。

でもそのせいで大昔に創と二人で遊園地に遊びに行った時のことを思い出してしまった。子どもの頃の記憶は普段忘れてるのに、こういう時に思い出す。




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