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ファナティック・フレンド  作者: 七賀ごふん
嘘吐き

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76/130

#1



────目の前が霞んでしまうぐらい昔のこと。


「准は将来の夢とかないの?」

「えっ?」


新緑に染まる公園で頑張ってブランコを漕いでいたら、隣から声を掛けられた。

創だ。近くの小学校に通う、ひとつ歳下の従兄弟。

そう家が離れてない俺達は、夏休みになると毎日のように会って遊んでいた。


「夢ー? もちろんあるよ。宝くじ当てて、一生遊んで暮らすこと」

「何それ。夢がないなぁ」

「何言ってんだよ、夢なんだから良いだろ。家にいたら好き勝手できないし、早く大人になって自由に暮らしたいよなぁ~」


くだらない事ばっか話してた。毎回、大体同じような話だ。

「もし俺が宝くじ当たったら家を買うね。それでさ、創も一緒に住もうよ」

「えっ? あー……家かぁ……」

目を丸くして驚いてる創に、思いつくままの“夢”を語った。

「ほら、同じ家に住めばわざわざ会いに行かなくていいし、何つっても毎日遊べるだろ。俺はお前と毎日遊んでたい」

単純で楽天的で、極度のめんどくさがり屋。

俺は子どもの頃から適当の極みだった。

そんな俺とは正反対の、しっかり者の従弟。


「うん。……俺も」


創は、当時周りの友人より大人びた子だった。


「准となら、ずっと一緒にいたい。同じ家に住めたら絶対、絶対……楽しいよ」

「だろっ? 決まりだな! 俺らは大人になってもずっと一緒だ」


不確かな約束をいくつ交わしただろう。

覚えてないけど……こうやって彼と笑っていられたら、それだけで充分だった。




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