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ファナティック・フレンド  作者: 七賀ごふん
ひび割れ

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70/130

#7



重たいのにどこか弾んだ声だった。

俺の友人に会いたい、からって……何故そんなことを言ったのか。気になったものの、できる限り普通に答えようとした。

謎の焦燥感に駆られて……とにかく、早く電話を切りたいと思った。


「あぁ。多分、大丈夫だと思う

[サンキュー。じゃ、後でな]


電話を切った瞬間、スマホが鉛のように重くなった気がした。針を刺すような音が鼓膜に届き、無機質な電子音が鳴り続ける。

スマホを仕舞って、少しわざとらしい笑顔で涼の方に向き直った。

「なぁ、涼。さっき話した従兄弟がさ、家に来るらしくて。迎えに行こうと思うんだけど、一緒に行く?」

「えっ? いえ、俺は……」

彼は何故か青い顔で俯いた。

「そっ……外に出てます」

「いや、それが友達いるって言ったら、会いたいから待っててほしいんだとさ」

「そうですか。そう……それならやっぱり、留守番してます。すいません」

何故謝るのか分からないが、涼は俯いたままそう言った。

「おい、どうした。大丈夫か?」

「大丈夫です」

屈んで、座ってる彼の顔を覗き込む。全然大丈夫な様子じゃない。それだけは断言できる。

彼の頭に手を伸ばそうとしたけど……それより先に、彼は俺の肩を押した。


「准さん。大丈夫だから、その人のことを迎えに行ってきてください。俺はここで……貴方を待ってますから」




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