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ファナティック・フレンド  作者: 七賀ごふん
ひび割れ

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66/130

#3



揺らいだ心による問い掛けはどこか虚しく、空振りしてる気がした。それでも霧山は笑って答えた。口端をきゅっと締めるようにして、眉を下げながら微笑む。

「そうだね。私、誰とも結婚する気なかったんだ。……というより、結婚できないと思ってた。だから理由は色々あるの。世間体を考えて生きやすくなりたいとか、親を安心させてあげたいとか」

結婚できない。その言葉には、違和感を覚えた。彼女は誰とでもすぐに打ち解けるし、たまに突っ走るところ以外は非の打ち所がない。

しようと思えばいつでも結婚できるはず。それなのに。

「でも結局……結婚しないメリットより、結婚した場合のメリットをとったの。私と創くんは、そうやって生きてくんだと思う。これから先、一生」

創も……?

それは一体どういう意味なのか。いつもの笑みが消えた彼女から、視線を外せずにいた。


互いを“恋愛対象”として見ていない。

その言葉になにか引っかかるものがあるんだろう。創と霧山は、目には見えないなにかで繋がっているような気がした。

好きではないけど、家や自身のために結婚しようとしている。それだけで充分大問題。

自分は随分と自惚れていたようだ。彼なら、彼女なら大丈夫、なんて……そんな保証、どこにもないのに。


目の前に佇む女性を見て、その勘違いを思い知った。


「准くん? ……ごめんね、大丈夫?」

「あぁ、俺は大丈夫だけど……お前の方が大丈夫か?」

「大丈夫よ。覚悟ならとっくの昔にしてる。だから、どうかお願い。この事は誰にも言わないで。私と創くんは絶対後悔しない。自分で選んだ道だから、……誰にも迷惑はかけないから」




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