表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ファナティック・フレンド  作者: 七賀ごふん
永遠、代わりの君

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

62/130

#8



「変なこと言ってすいません。准さんが盛大にビールを吹き出すと分かってれば言わなかったのに」

相変わらず謝罪するところがズレてる。でも、そんなのはもう慣れてしまった。


「それよりお前、何で加東さんに妬いてんの?」

「さぁ。何ででしょう」

「なんっ!?」


疑問形で返ってきたことに驚き、彼の方に身を乗り出した。

「分かんないで嫉妬してるのか!」

「いや、正直嫉妬かどうかも分かりません。ただ准さんが加東さんと仲良くなってくのを見たら、ムラムラしちゃって」

「ムラムラ?」

「あ、間違えました。イライラですね。欲情してるわけじゃないです」

「……!!」

ま、まぁ……それでも、俺達にイライラすることが何を指してるのか。

……分かんないのかなぁ。

いつも俺のことを鈍感だとか罵るけど、人のこと言えないじゃんか。

「じゃあ、今のお前に訊く。俺に男の恋人を作ってほしいと思う?」

「え? えぇ、もちろん。俺はその為に貴方に会いに……」

涼は弱々しい声音で答えた。


「じゃあその相手が、お前ってのは?」


彼は怪訝な表情を浮かべたが、意味を理解して耳まで真っ赤になった。

「ど、どうしてそうなるんですか。からかわないでください」

「怒んなよ。からかう気なんかこれっぽっちもないし」

宥めるつもりだったのに、何故か涼の顔はさらに赤くなった。

「一体何を言ってんだか……准さんには加東さんがいるじゃありませんか」

「俺も、最初はあの人に近付けるよう頑張ってた。でも段々、お前に応援されてんのが変な気分でさ。俺が本当に気になってる人は、多分……加東さんじゃないような気がしてきたんだ」

「それはダメです!」

想いの内を明かすと、彼は強い口調で叫んだ。

「俺が思うに、加東さんを諦めちゃいけませんよ! 准さんは周りを気にしないで、恋人を作ってください!」

「何でそんな、加東さんって決めつけるんだよ。俺が誰を好きになるかは、俺の自由だろう?」

「それはそうですけど……不安なんです」

彼は立ち上がって俺の正面に回った。

そして、まるで懇願するようにその場に屈む。


「准さんが幸せになることは、ある人の不幸かもしれません。でもそれでいい……これからは貴方が、自分で……自分の人生を選んでください」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ