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ファナティック・フレンド  作者: 七賀ごふん
跳ね返る雨

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34/55

#6



翌日、快晴。

太陽の眩さにやられ、頭も心も身体も重かった。准は出社した後も二日酔いに呻き、且つ周囲に気付かれないよう必死に自分を奮い立たせた。

「准君、おはよう」

「あっ! おはようございます、加東さん……」

午後社内の廊下を歩いてると、ばったり加東と会ってしまった。彼は昨日動揺、穏やかに笑顔を浮かべていたけど。

「准君。俺昨日、帰ったら連絡してって言ったよね?」

「え。……あ! すみません!」

やばい、すっかり忘れてた。女装した涼を止めるのに必死で、すっかり忘れてた……!

嫌な汗を流しながら頭を下げると、加東は大袈裟に吹き出して笑った。

「あはは、冗談だよ。無事に家に帰れたなら良いんだ。本当に具合悪そうだったから、別れた後も不安でさ」

「ご心配おかけして申し訳ありませんでした……」

項垂れるように頭を下げると、背中を軽く叩かれる。


「真面目に受けとんないで、良いって言ったでしょ? また今度付き合ってよ。あ、でも飲みすぎは怒るからね」

「は……はい!」

「うん。じゃあまたね」

加東は笑顔で、フラッと行ってしまった。

また行こう……ということは、愛想をつかされたわけではなさそうだ。

それなら良かった。沈んでいた気持ちが少し軽くなる。

心を切り替え、また一から頑張ろうと思えた。



「准、あれから出会い系サイトは使ってないよな?」



さらに過日。昼休憩に、准は創と喫茶店に入って昼食を共にしていた。創はアイスコーヒーを飲むと、思い出したように手を叩いて准に問い掛けた。

「お。そういえば……使ってないな」

登録はしたものの、その日の夜に涼と出会ってここまでバタバタしていたから、サイトのこと自体忘れていた。

「本当に? 良かった、ヒヤヒヤしてたんだよ。お前って能天気だから、変な男に引っかかんないかなって」

「そりゃ、ご心配かけてすみませんでしたね。というか、今は毎日楽しくてさ。恋愛のこととか全然考えてなかった」

運ばれてきたランチメニュー。フォークを手に取り、まずはサラダを口にした。

「楽しい……って、何だよ。新しい趣味でも始めたの?」

「いや、そういうんじゃないけど……忙しいし、充実してる気がすんだよなぁ」

涼の存在が大部分を占めているけど、とにかく飽きない。家事も全部やってくれるし、ある意味では自分の時間が増えたように思う。

もっとも、創はそれを知らないから。


「充実っ? ジムでも通ってんのか? 一体何があったんだよ?」

「秘密」

「なっ……ずるいぞ、俺なんか今は毎日大変なのに!」




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