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ファナティック・フレンド  作者: 七賀ごふん
答え合わせ

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#9



涼は隣へ視線を向ける。


本心をさらけ出すことでどう思われるか、分からなくて怖い。正直、知ってしまうことも怖い。

「……」

だから無意識に距離を置く。きっとこれは俺が特別臆病なせいだろう。隣にいる彼にはない悩みなんじゃないだろうか。

このめんどくさい性格のせいで彼の好意すら素直に喜べない。そんな自分に嫌気がさし、ため息が出そうになる。……それでも。


「涼。あの、さ」

「はい?」


掌が重なる。

彼の手はわずかに震えていた。そして、声も。


「家に帰って……で、良かったら……また何か飯作ってくれ」


彼はこちらを見ずに俯いている。それを見るまで全然気付かなかった。

そして、今さら分かってしまった。

自分がどう思われてるのか分からないなんて当たり前で、……真剣に相手のことを考えてなきゃ抱かない不安なんだ。


そうか……。


手の震えを感じて、やっと気付いた。この人も例外じゃないし、特別じゃない。

俺と同じ。本当は怖かったんだ。


「好きな物、何でも言ってください。何でも作りますよ……!」


それが分かったら、悪いけどすごい嬉しかった。


────嬉しすぎて、また泣きそうだった。




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