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三十五話 やらかし22歳期・隊長編④

シェリチェ嬢とは個別に話をした。まあ、転生者だったよ。でも、チンパンジーの中身に失望したようだ…奴は四回やらかしているのでさすがにゲームセットだったよ。シェリチェ嬢は良縁に恵まれたそうなので幸せを祈る。


それぞれ弾劾裁判にて、こちら側で証言してくれると約束してくれたのでオンドゥルルラギッタンディスカされない限り大丈夫だろう…


マリアベル様がミスティア嬢とエルミディア嬢の新しい婚約者の選定をしてくれるそうな。悪いようにはしないだろう…多分。義母とかにならんよな。ならんよな?


そして、夜が明けた…じゃなかった、弾劾裁判が始まった。ふぁいてぃんぐちゃーんす…




「…以上が、この下劣な王子一行が我が最愛のミュゼットやメルモニカにした事だ。このような者が王子とは片腹痛い。更には再三の忠告をした婚約者たちを蔑ろにし、同じような悪行を他の令嬢にも多々繰り返していた。か弱き令嬢たちを脅し、物のように扱う…それがこの国の将来を担うなど、王はこの国を陥れるおつもりかっ!?」


「アレクシールよ、まだ開廷前じゃ…」



おっと、脳内予行演習のつもりが口に出ていたか。国王に窘められた。失敗失敗…うっかりうっかり。


だが、事前に提出していた書類には王子らの悪行三昧が記されているのははっきりしている。何処ぞのヤ◯サーかというくらいナンパしていた。貴族学園での成功率0%だけど…


むしろ、それを全学年の女子生徒にやってるという時点で問題。脅してた…婚約者が居るという女子生徒には、その婚約者を脅してやらせろ的な発言多々してた。


屈しなかった婚約者偉い。ただ、女子生徒の方は年上の初恋の人と駆け落ちしたとか……今度飯奢ってやろう。機会があれば…


主導していたのがチンパンジー。騎士団長更迭待った無し。あれ、これまた昇進フラグでは?


とはいえ、その場に同席していた一行。罪は免れない。更にいえば他にも余罪や疑惑多々。貴族学園の備品(図書や美術品など)を勝手に売り払ったとか、授業出席せずに遊んでいた上に教師を脅して単位を取得していたり、ツケでその手の店に行って複数でそういうプレイしていたとか……レシアの情報収集能力高くてワロエナイ。詳細が詳細過ぎんのよ。


で、既に富豪令息実家は大貧民に転落済みだったりする。クリスティーナ嬢の実家活躍し過ぎ、パないの。連絡遅れた分、頑張ってもらったとかデカ過ぎる胸張ってた…いっぱい撫で回して褒めた(言い方)


宰相はこの件もあって既に辞職。騎士団長のところは知らん。公爵令息は廃嫡されたそうな…後は王子だけである。そして、ここで今回のスペシャルゲストー!!



「父様…母様が亡くなって14年。幼い弟妹を必ずしっかり育てると墓前に誓った結果がこれですかっ!? 婚約者であるミスティア嬢を蔑ろにし、他の令嬢たちを脅し……これならばやはり、私が王位を継いだ方が良かった…」


「テレサベル…すまぬ」


「エルヴァンも恥を知りなさい。私に…姉である以前に隣国の王妃にここまで言わせた責任。必ずとってもらいますっ!」


「何だ、貴様は。姉…知らん、そんな奴の言う事なんか。貴様みたいな下品なおn……」



隣国の王家に嫁いだ国王の長女テレサベル様、電撃参戦である。バカ王子を推す貴族連中が呼び寄せたらしいが、そこはアリスベル様やマリアベル様の姉。後一応、絡み酒夫人の姉……まあ、まともって事よ。


それに比べて、エルヴァカは……てめぇ、戦争でも起こす気か。ああいうのは下品ではなく妖艶って言うんだよ。思わず首刈っちまった。テヘペロ。



「エルヴァ…エルヴァン…」


「テレサベル様。いくら王族といえど先程の発言は許さないものと判断し勝手を致しました事、お許しください」


「……いえ。もはやアレはアレモニア王国に害を成す存在でした。騎士としての忠義、確かに受け取りました」



国王は息子の頭が「息子です」してる事に呆けているが、娘とはいえ他国の王族を一介の王子風情が弾劾裁判という公式の場で侮辱したら、そりゃ不敬罪で死刑だろ。どのみち平民落ちしてたら被害が増えるから幽閉して数年後に病死してたんだ。


雉も鳴かずば撃たれまい。また一つ頭が良くなったね。頭無いけど、エ/ルヴァンしてるけど……発酵種になったのか、おめぇ?

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